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あとりえ雅情報室さんの日記と
犬帝国さんで瞳子&可南子論を展開中。互いにご贔屓キャラが対称的ので、しばらく読み比べてました。偶然にも
あとりえ雅情報室さんの日記のアンサーが、
犬帝国さんの『俺様的瞳子可南子論』になっているような気がしないでもありませんが。
『マリア様がみてる 涼風さつさつ』が発売するまでは、祐巳ちゃんの妹は瞳子ちゃんで安定と思っていました。普通に考えれば、それが一番自然な流れです。が、それ以外の可能性も当然あるわけで。今、その最右翼が可南子ちゃんなのです。可南子ちゃんは、かなり問題ありありな性格の持ち主ですが、
かませ犬のままにしておくには惜しいキャラクターです。
正直な話、瞳子ちゃんと可南子ちゃんのどっちが祐巳ちゃんの妹になるのが良いかと聞かれれば、
どっちでもいいというのが本音。互いのキャラの優劣なんてつけられないし、祐巳ちゃんにふさわしいかどうかという決め方もできません。ただ、この先のストーリー展開を考えるなら、可南子ちゃんが祐巳ちゃんの妹になった方が、1年生トリオの人間関係を考えた時に一番バランスが良く、何よりレギュラーキャラクターが一人増えるので物語の幅が広がります。
そして、『マリア様がみてる』におけるもう一つの可能性、
祐麒と瞳子ちゃんの物語を作りやすいのもポイントです(むしろ、この可能性をかなり期待しています)。
まあ、などといろいろ考えてみても、『マリア様がみてる』の新刊で可南子ちゃんがスタメン落ちしてしまったら意味ないですけど。
★こんなマリみてはいやだ10 第6話 オリジナルアニメ製作接触編
三奈子「なにい! 『マリア様がみてる』がアニメ化!?」
「どこにでもいる女子高生 築山三奈子」
「総合企画発起人 真木多郎」
三奈子「しっ、しかしあれは、学校新聞の作品ですよっ」
真木「いいのいいの、ぼくらが好きなんだから!」
三奈子「!?」
三奈子「(期待してはいかんぞ……築山三奈子。
小説の映像化なんてよくあること。
どうせまた、いつものようにうやむやのうちに消え去ってゆく話だ。
期待するな、築山三奈子!
過去に何度もお前は本気になって涙を見たのを忘れたのか!
だが、声優はやはり中島沙樹がいいな……。
キャラクターの線は細いほうが……)
はっ。
いかんいかん。
期待してはいかんぞ、三奈子!!
(でも、原作を使うんなら最初からちゃんと使ってくれるかなぁ。
一話はどこからどこまでかなぁ……)
はっ。
いかん、夢を見るな、見てはいかん。
見てはいかんのだ、築山三奈子!!」
「しかしなんと、本当にアニメ関係者との打ち合わせは始まったのである!」
三奈子「うっ」
スタッフA「…………」
スタッフB「…………」
三奈子「原作者の築山です!!」
脚本家「どうも。
ストーリー構成は、こんなものですがいかがでしょう」
三奈子「…………!」
脚本家「主人公の祐巳が男子校に転校するという……オリジナルストーリーです。
その男子校の半分は実は女子生徒の男装で、その女子生徒と祐巳が戦うというストーリーでどうでしょうか?
祥子のパンチラで鼻血をブーッと吹き出し空中を飛ぶ主人公!!
敵も負けじと空中へ舞いあがる!
そこで繰り広げられる大空中戦!!
そいつがみどころです!」
スタッフA「なんですかそりゃあ」
ぶはははは
どっ
うわっはははは
スタッフB「そいつあいい! いけるよ。けっさくだ」
三奈子「!?
でっ……でもおもしろいですけど、これじゃ私の小説と全然……」
脚本家「売る為にはこれでなくてはいけません!!
ビデオのパッケージは祥子の水着姿!!」
石野「そっちのほうがおもしろいからしょうがないだろ!」
ピクッ
三奈子(こっ、この男は、今回のアニメの監督をつとめる……今のアニメ界を一人で支えていると言われる奇才、石野悟!!)
「そして、その夜……築山三奈子はアニメの打ち合わせに完敗し、泣きながら家路に帰ったという」
つづく