★ギルドの弾はモラン・シェトランドと体を避けて……。・゚・(ノД`)・゚・。
★ルシオラまで……。・゚・(ノД`)・゚・。
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『マリア様がみてる』のページに今まで作ったマリみてネタを一纏めにしました。
こんなにあったとは思いませんでした……_| ̄|●
★こんなマリみては……いやじゃないかも7 メアリ・バンクス編
志摩子「お姉さま、そろそろ風が出てまいります。中へ……」
聖「……」
志摩子「……」
聖「志摩子」
志摩子「! 起きてらしたんですか」
聖「起きてるわよ」
志摩子「ここでは、お風邪を召します。中にお戻りにならなくては」
聖「風邪なんて」
志摩子「たかが風邪とあなどるものではございませんわ。こじらすと命とりですわよ。
もういいお年なんですから」
聖「──……最後のひと言が少々余計ね。
とにかく私は、風邪もひかないし、死にもしないわ」
志摩子「まあ、なぜです」
聖「私は100歳になるまで死なない事にしているの」
志摩子「……そんなに生きるつもりですか」
聖「そんなにとは失敬ね、君。
何、かの神功皇后の気長足姫尊(おきながたらしひめ)は100歳まで生きたって言うし。
西園寺家の今林准后貞子においては、107歳まで生きたという記録が残ってるじゃないの。
彼女たちにできて、わたしにできないはずがないでしょ」
志摩子「寿命ですから、生きると言って生きられるものでもありませんでしょう」
聖「いいや、生きるわ」
志摩子「……という事は、私も一生妹ですか」
聖「さもありなん」
志摩子「まあ」
志摩子『──などと豪語していたお姉さまでしたが、季節が冬から春に変わるころ、卒業を待たずにぽっくりお亡くなりになられてしまいました』
神父「Amen」
志摩子「このウソつき!」
志摩子「とりあえず、ひと通りの片づけは終わりましたけど」
由乃「こっちは帳簿とか書類の整理にもう少し。
あ、そうだ……これを」
志摩子「これは?」
由乃「白薔薇さまから、自分が死んだらあなたに渡してくれとお預かりしていたものです。
遺言なんじゃないですか?」
志摩子「遺言? 私に?」
由乃「ええ」
志摩子『遺言というにはあまりに簡単な。メモを開けば、そこにはたった一言
「書斎にある球戯を君にやろう」』
志摩子「……」
カチャ
志摩子(えーと、どこだったかしら。
地球儀。地球儀。
あ、あれね……)
志摩子「それにしても、まったく……お姉さまったら、なんだってこんなものを……。
よっ」
ピンッ
志摩子「?」
パアン
志摩子「きゃあっ!!
…………」
「ハズレ」
志摩子「……やられたわ。
あんのくそ姉貴!! 最後の最後までー!!」
志摩子「終わりました?」
由乃「ええ、あとは引き継ぎだけですね。
それは?」
志摩子「ああ、お姉さまの最後のイタズラです。くれると言うからもらっときました」
由乃「それはいいものを」
志摩子「ただの地球儀ですわ」
由乃「あれ知らないんですか? 失礼」
パカッ
志摩子「!」
由乃「白薔薇さまご自慢の品でしてね。よくこの中に手紙なんかを入れたりしたそうですが……ああ、やっぱり。
志摩子さん宛です」
志摩子「…………」
由乃「なんて書いてありました?」
志摩子「……年寄りのヒマつぶしにつきあってもらってすまなかった……とか。
それと長い間ありがとう……ですって。
全くもう、これだけの事になんでこう手の込んだ事なさるのかしらね……。
…………でも……あんなにムチャクチャなお姉さまでしたけど、不思議と私、辞めたいと思った事、無かったんだわ」
由乃「ま、確かに……飽きなかった……かな?」
志摩子「──」
由乃「……これからどうします?」
志摩子「そうねえ……どうしようかしら……。
あなたは?」
由乃「白薔薇さまが生前書いて下さった紹介状があるんです」
志摩子「そこへ行かれるのね?」
由乃「ええ。
もし他にアテがないのなら、あなたもこの方のところでお仕えする気はありませんか?」
志摩子「え?
それは……無理でしょう、紹介状もないのに……」
由乃「紹介状なら私が書きます。
それにこの白薔薇さまのご友人という方、聞くところによると白薔薇さまと同じく、なぜか使用人が次々と辞めていくため、万年人手不足とか……」
志摩子「なぜか……?」
由乃「なぜか」
志摩子「お姉さまのご友人ですものね」
由乃「類は友……なんですかね、やっぱり」
志摩子「また"くそ姉貴"のお世話をしろとおっしゃるの?」
由乃「嫌ですか?」
志摩子「楽しみだわ」
志摩子『そのような訳で、私はもう少しメイドを続けることになりました。
新しいお屋敷の事。
新しいお姉様の事。
お話ししたい事は、まだまだ沢山ありますが。
それはまた、別の機会にという事で……』
おしまい
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右脳関白さん5万hitおめでとうございます。
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雪花乱舞さん5万hitおめでとうございます。