★今日の第131回天皇賞・春（GI）

シルクフェイマス

　僕が生まれてから6年が過ぎた。
　もう6年だ。
　生まれてから6年も経つのに、僕の厩舎では何も起こらず。
　かといって何かが起こる気配すら感じられないという、そんな最悪の馬生だ。
　かといって僕は、この厩舎を出る術を知らない。
　種牡馬になるにも実績がなさすぎる。
　だって僕はまだ……GIを一勝もしていない。
　だからここにいるしかないんだ。
　この最悪の天皇賞・春に。

セイントセーラ

　お父さんがね。お父さんが、最初に種付けに来たときに私に言ってくれたの。
　ねだるな。勝ち取れ。さすれば与えられん。
　おじいちゃんは、ああ言ってるけど。私、今もその言葉を信じてる。
　いつかシルクフェイマスにも、その言葉の意味が分かるときが来るわ。

シルクフェイマス

　ねだるな。勝ち取れ。さすれば与えられん。

　分かった　分かってたんだよ母さん。
　待ってちゃ駄目だ。
　ねだっちゃ駄目だ。
　オレは今、勝ち取りに行くんだ。

セイントセーラ

　信じていればきっとまた勝てる。
　本当に、本当に信じることができたら、信じる力は現実になるから。
　そしたら、シルクフェイマスはきっと空も飛べるし。
　大事な馬も助けられるし。
　それに、私にもいつでも会える。
　だから私を信じて。私を信じて良い子でいるのよ。

シルクフェイマス

　別に僕は調教師（せんせい）に言われたからこんな無茶なことをしようと思ったわけじゃないんだ。
　ただ僕は、さっき言えなかったことをあの馬に伝えなきゃいけないって思っただけなんだ。
　あの時、母さんが言っていたことを。
　そして、オレが今信じていることを。
　だから、行くぞシルクフェイマス、行くぞオレ。
　オレは、あのゴール板のところに飛んでいく。

　あれ、ちょっとやばくない？　ちょっとハナに立つの早すぎない？　大丈夫？　大丈夫なのオレ？　本当に大丈夫なの？

　★今日のweb拍手レス
＞ハーツクライ２着固定でいきます。
　私もハーツクライを買うつもりでいましたが、土壇場でザッツザプレンティに変えました。結局裏目に出ましたが（苦笑

＞佐藤騎手は、逃げ馬で息を入れさせる技術が身につけば、もっとよく乗れると思います。（連対２戦を見て）
　今は、馬の能力で押し切っている状態ですからね。もしかしたら、聖さまは地味だけど見どころのある騎手かも知れません。

＞すいません。相手を間違え捲りました。直線では和田ジョッキーの名前を連呼して応援してました。
＞馬券は外しましたが、個人的には熱いレースでした。和田様、ビッグ様、お疲れ様。次も買いますｗ
　2周目の1コーナーでシルクフェイマスが先頭に立った時にヤバイと感じ。4コーナー過ぎにビッグゴールドにぶち抜かれた瞬間、私の天皇賞・春は終わりました。

　★勇者王女 舞-HiME FINAL『FINAL.05：超勇者黙示録　A-10パート』
　前回までのお話はこちら

　空中では、巧海と命の窮状など露知らず、舞衣の戦いが続いている。コクヨウは、オーファンに気を取れられているジェネシックカグツチの背後から、神剣・天羽々斬（あまのはばきり）を横薙ぎした。ジェネシックカグツチは、振り返ってボルティングドライバーで受け止めた。が、勢いを止められず、天羽々斬はボルティングドライバーを両断する。すぐコクヨウから離れて間合いを取り、ボルティングドライバーを分離して、尾部のパーツに再構成され合体した。黎人は、忌々しげに睨みつけながら叫び、天羽々斬をジェネシックカグツチに突き込んだ。
「破壊神！　いや、滅びを呼ぶ悪魔よ！　去れえぇっ！！」
　鋭く突き込まれた天羽々斬は、ジェネシックカグツチの胸部を直撃したかに見えた。が、ジェネシックオーラに被われた装甲は、傷一つ付けることを許さない。逆に天羽々斬の切っ先が、徐々に分解を始めた。
「ジェネシックアーマー！？」
　一瞬怯んだ黎人は、天羽々斬を引いた。その隙にジェネシックカグツチは、尾部パーツを再度分離させた。パーツは形状を短剣に変化して右手に装着された。
「ウィルナイフ！」
「うおおおっ」
　舞衣の意志の強さで威力の増すウィルナイフが、再生を始める天羽々斬と交錯した。天羽々斬は再び分解され、すぐまた再生される。ジェネシックカグツチとコクヨウの攻防は、破壊と再生を繰り返し膠着状態が続いた。
　ジェネシックカグツチは、新たに空いた左手に光の爪を装着してコクヨウを殴りつけた。ジェネシックカグツチの左手に装着された爪は、局所的なグラビティショックウェーブを発生させるゴルディオンネイルだ。コクヨウは、天羽々斬の鍔で光の爪を受け止めた。しかし、光の爪の勢いは止められず、天羽々斬ごと右手を光の粒子に分解した。今度は、コクヨウが間合いを取って右手と天羽々斬を再生する。
「弱者は滅びる……それが物質世界の掟だ！　ポイズンオーラ！」
　コクヨウの胸部から、紫色の禍々しい毒素を含んだ物質が放出した。毒素の包み込まれたジェネシックカグツチはプロテクトシェードを展開する。ジェネシックカグツチにとって児戯に等しい攻撃だったが、コクヨウに僅かな時間稼ぎを許してしまった。体勢を整えたコクヨウは、オーファンと媛星に向けて呼びかけた。
「今こそフュージョンするのだ！」
　紅く輝く媛星から一つの物体が射出された。星形のその物体は、一直線に風華学園の上空まで到達し、五分割されて散った。それぞれが五つのオーファンの中に取り込まれ、周囲のオーファンを融合させつつ、その形状を著しく変化させた。一つは、航空母艦のような姿になった。一つは、ランスを装備した白い騎士になった。一つは、二刀流の鎧武者となった。一つは、左右のハサミをスクリューと磁石としたザリガニになった。一つは、土木重機を人型に合体させた。ジェネシックカグツチのプロテクトシェードが、ポイズンオーラを全て弾き返した頃には、変容したオーファンに抱囲されていた。
「今一度紹介しよう、ピア・デケム！　プラヌス！　ポルタン！　ペチュルオン！　ピーヴァータ！　限りある命しか持たぬ者よ。不死身の我らとどう戦う？」
　今までと違う強さに溢れたオーファンに対しても、舞衣は全く臆すことはない。
「勝利をこの手に掴むまで……私の勇気は死なない！」
「ふっ、悲しき舞衣姫、一人では何もできまい」
　黎人にとって、勇気など唾棄すべき存在でしかなった。孤独な戦いを強いられる舞衣を嘲笑う黎人だが、次の瞬間、それは真っ向から否定された。
「一人ではない！！」
　力強い言葉は、校内放送を通して戦闘空域全体に響いた。それは、失われた勇気を取り戻した友の声だった。

　★今週の『極上生徒会』もツッコミどころが満載。
　もうダメだ………………だが、そこがいい。

　★今日のお買い物

　イチロースタバカードは、本当なら先月末に買って今使っているカードから切り替えようと思っていました。しかし、売り切れていてやむを得ず今のカードに入金しました。それが、今日になって再入荷。そして、即（σ・∀・）σゲッツ

　★最近藤堂志摩子のAngel Heartsの更新を頑張っているぞ、というところをさりげなくアピール。でも、相変わらず野球ネタばっかりですが。

　★今週の『魔法先生ネギま！』
　すごいですね。先週の続きなのにクォリティの落差が。修学旅行がない分、心情描写に重きを置いていたので、コミック版と比べてのどかの告白に対するネギのお返事シーンにグッと来るものがありました。恋に恋する季節に終わりを告げたのどかに胸キュン（死語）ですよ。
　ああ、のどかかわいいよのどか。

　★劇的打浜ちゃん「無我夢中だった」(大阪日刊スポーツ なにわweb)
　7回裏に橋本のワイルドピッチで2点差にされた時は、ここだけの話、チャンネルを変えてしまいました。ちょっと席を離れた後に阪神実況スレを読んだら、いつの間にか同点。そして舞い戻った不死鳥、濱中おさむの2点タイムリーヒットにあそこが濡れるほど感動しました。

　★残念なお知らせです。ついにtopページのタイトル部から「祐巳×可南子」を外してしまいました。情熱が無くなったわけではないのですが、まあ、マリみて最新刊を読んだ方はお察しください。

　★今日の更新
　メルフォにて指摘された箇所の過去ログを修正。
　『極上生徒会』AA集を更新。
　profileを更新。