★先日の日記でYouTubeにアップした動画をステレオ化する方法を書きましたが、今日は純粋にYouTube動画としての品質を限界を調べてみました。使用したエンコードツールはMediaCoderです。
　なお一つ注意をしておきます。これから紹介する動画は、再生ボタンを押したらもう一度押してポーズの状態にしてください。その後、ダウンロードが2/3くらい終わるまで根気よく待ってから見てください。

Lyrical on Fire(Hi Fi Ver.)(YouTube)
　『魔法少女リリカルなのはA's』＋『BLOOD on FIRE（AAA）』

（動画は削除したのでスクリーンショットです）

元の動画
Lyrical on Fire(DivX Stage6)

[Video] QVGA(320x240) VBR 1793kbps
[Audio] MP3 22050Hz CBR 64kbps Stereo

　元の動画と同じビデオビットレートでFLVファイルにエンコードしたものです。その結果、確かにYouTubeの常識が変わるほどYouTube動画としての品質は飛躍的に上がりましたが、ファイルサイズが41.6MBになり、ストリーミングどころかダウンロードして見ることすら困難な代物になってしまいました。とどのつまり、本末転倒。

TwinsHeart's(Hi Fi Ver.)(YouTube)
　『おねがい☆ツインズ』＋『Clover Heart's（真理絵）』

（動画は削除したのでスクリーンショットです）

元の動画
Twins Heart's(DivX Stage6)

[Video] 425x320 VBR 1000kbps
[Audio] MP3 22050Hz CBR 64kbps Stereo

　今度のはビデオビットレートを下げて画面サイズを大きくしたもの。ファイルサイズの20.4MBは、元の動画のファイルサイズと1MBしか変わりません。つまり、限りなくオリジナルに近い品質の動画ですが、当然ストリーミングに見るには全然適しませんでした。

RELEASE(Hi Fi Ver.)(YouTube)
　『カードキャプターさくら』＋『アスタリスク（オレンジレンジ）』

元の動画
RELEASE(DivX Stage6)

[Video] 320x240 VBR 1000kbps
[Audio] MP3 22050Hz CBR 64kbps Stereo

　画面サイズを小さくしてビデオビットレートをそのままにしたもの。元の動画のファイルサイズの関係で1分半の動画に10.9MBですが、やはり出だしで躓きました。

Innocent Starter RIMONE(Hi Fi Ver.)(YouTube)
　『シムーン』＋『Innocent Starter（水樹奈々）』

元の動画
不明(DivX Stage6)

　元の動画のファイルサイズが上の『TwinsHeart's』と同じですが、1分半の動画なのでかろうじて8.27MBに収めることができました。多少の快適さを放棄してもストリーミングで見るには、この辺りが限界でした。

結論

• 要は、ステレオで高画質にしたければFLVファイルにエンコードしてアップロードすればいい。
• FLVファイルでアップロードすれば、ファイル変換プロセスをほぼ省略できるので、 Statusが「Live!」になるまでの時間が極めて短い。
• エンコードツールのオーディオ設定は「MP3 22050Hz CBR 64kbps Stereo」にする。これ以外では、ステレオ再生を保証できない。別に「MP3 44150Hz CBR 128kbps Stereo」でもアップロードできるが、当然ファイルサイズが大きくなるのでストリーミング再生の快適さは保証できない。オーディオの品質を上げるなら、ビデオビットレートの品質をギリギリまで下げること。
• アップロードした動画をストリーミングで見られる限界は1分＝約4MB。それを目安にビデオビットレートを設定すると、元の動画にも左右されるがビデオビットレート430kbpsくらいまでがリミット。
• ただ、ストリーミングで見る利便性を無視して品質を重視するなら、ビデオビットレートやオーディオを好きな値に設定するか元の動画と同じにする。
• その気になれば、YouTubeにアップロードできる制限である約10分間＆100MBの動画を無変換・無圧縮で配信できる。

　とまあこのように、「YouTubeでは動画が劣化する」という仕様は、動画作成者の創意工夫でいとも容易く覆せるできるわけです。問題は、YouTubeが劣化された動画を見ることを前提にしているので、高画質・高音質にするとサーバが弱くて通常視聴に全く耐えられないこと。

追記
　「MP3 44150Hz CBR 128kbps Stereo」でアップロードできたのがこちら。
星方天使エンジェルリンクス OP(YouTube)

関連リンク
YouTube代替となるかDailymotion(異常感想注意報)

　★一昨々日から語っているように、YouTubeにアップする動画も一手間加えるだけで大きく変わります。では普通にアップロードした動画とFLVに再エンコードしてアップロードした動画でどれぐらい違うのか、という比較です。元の動画ソースはDivX Stage6のGhostintheGEM_revです。まず最初は普通にアップロードしたもの。

Ghost in the GEM _rev(YouTube)
『舞-乙HiME』』＋『rise（ORIGA）』

　次に以下の設定でFLVファイルに再エンコードしたもの。

5柱機動隊 Ghost in the GEM S.A.C. 2nd GIG(Hi-Fi ver.)(YouTube)
『舞-乙HiME』』＋『rise（ORIGA）』
[Video] QVGA(320x240) VBR 395kbps
[Audio] MP3 44100Hz CBR 128kbps Stereo

　こうやって比べるはっきりと出ますね。この差を判りやすく喩えるなら、今までコンポジット（AV）端子でゲームをしていた人がS端子に変えた時くらいの差と言えるでしょう。サウンドに関しては雲泥の差。
　つまり私が言いたいのは、「YouTubeで見られる動画の品質は、自分である程度コントロールできる。つまり、ストリーミングで再生するにはどうしても劣化させなくてはならないが、それでも手間を惜しまなければ自分が思った通りの品質は保証できる。できるなら、活用しないのは損」ということ。

追記
舞乙-SEED DESTINY 比較版(Hi-Fi WIDE ver.)(YouTube)
　をアップしたけど、コレ、ブログとかに「Embed」で貼り付けると何が「WIDE」なのか全然伝わらない罠。

　★今日のweb拍手レス
＞1:09 すげーー！！ヤバイ位に綺麗だ！！
　あれはあくまでも、YouTube動画における最高品質を追求したものなので、もうあんなことは二度とやりません。

　★今日のメルフォレス
＞こんにちは。
＞こちらのＭＡＤ動画情報、実はいつも楽しみにさせていただいてます（笑 まいじゃーは、サイトの性格上ようつべ動画はどんなに楽しく視聴していても紹介するのはちょっと問題があるのでもっぱらチャットで紹介するくらいですが……。
＞ここから本題。 最近ＰＣ環境を大きく改善しまして、大画面液晶＋5.1ch環境で動画を見ているため、ようつべの低画質+低音質ではどうも満足できなくなってしまいました。
＞そういう経緯があった上で、今日紹介されたLyrical on FireをＤＬして視聴してみたのですが……同内容の動画をDivＸと比較したところ、画質に関してはDivＸには及ばないものの、音質はむしろこっちが勝っているように感じました。（もちろん今までのようつべ動画の画質とは比較にならないぐらい綺麗です）
　音質が勝っているというのは、多分気のせいだと思うけどなあ……。最近、日記でステレオステレオ言いまくっているけど、ノートパソコンや普通のスピーカーからだと私がYouTubeにアップした動画のいったい何が他と違うのか伝わっていないのでないかと、思ってみたり。私としては、是非ヘッドホンを付けて私がアップした動画をもう一度見て欲しいです。
＞ただ、問題はやはり重さですね……今のサーバー状況では、同程度のデータ量だと遙かにDivＸの方がＤＬ速度が速いため、イマイチ実用性に欠けます。
＞もうちょいＤＬ速度が向上すれば、文句なしにイイ！と言えます。
　上に書いたように、あの『Lyrical on Fire』はストリーミングの利便性を無視して最高品質を追求したもの。つまり、その気になればYouTubeでもあのくらいの動画をアップできるということを示したかっただけです。あんなものが、ばかばかとYouTubeにアップロードされた日には、サーバに相当な負荷が掛かりそうです（という掛かっているはず）。
　今は、ストリーミングでかろうじて見られる最高品質はどこか、いろいろと試しているところです。

　★今日の更新
　YouTubeにアップした動画をHi-Fi化する方法を別コンテンツにしました。今は、元の日記をちょっと書き直してアップしただけなので、後日かなり書き足すと思います。
　ちなみにHi-Fi（High Fidelity）というのは、映像や原音の高忠実度、高再現性を表す意味のオーディオ用語。いくら手を加えてもYouTubeにアップした動画は、正直Hi-Fiと言い難いのですが、何となく響きが良いので（苦笑

　★私がYouTubeにアップロードした動画を古い方から一部削除しました。別に上からお小言をもらったとかそういうことはないのですが、定期的に削除してあまり増やさないことにしているので、そのつもりで。

　★今日から発売されたマクドのメガマックを早速食べましたが、これはあかんね。上手い不味いとかじゃなくて、食べづらくなったビックマックみたいでダメでした。でかいだけでビックマックと味の違いがないし、これだったらマックグランの方が味の違いで付加価値を持てる分マシだと思います。とりあえず、もう結構です。

　★今日までに見たアニメ新番組一言感想

『セイントオクトーバー』
　ゴスロリに身を包んだ少女探偵団が不可思議な事件を解決するお話。パッと見は大きいお兄ちゃん向け作品のように見えるけれど、いざ本編を見ると割と低年齢層を意識した演出があって放送時間を間違っているなと思いました。
『ひまわりっ！！』
　ひまわりの忍者スキルが上がったことを第1話の冒頭でさりげなくアピール。前作はひまわりとハヤトの忍者学校生活が中心の物語でしたが、今作から正体不明の敵が現れ物語の本筋っぽいものが動いたようです。ひまわりの中の人の滑舌が少し良くなったように思えます。気のせいかしら？
『SHUFFLE！ MEMORIES』
　WOWOWで放送していた『SHUFFLE！』の総集編＋新作エピソード。前作を全く見ていないので、第1話の導入編は割とありがたかったです。でも、杉田智和さんが淡々とナレーションすると全部キョンに聞こえます（苦笑
『がくえんゆーとぴあ まなびストレート！』
　元気があって大変よろしい良質のユーフォーテーブルアニメ。脚本は社長じゃなくて、金月龍之介さんだから安心。今までのユーフォーテーブルアニメだと第1話の高品質が第3話あたりから息切れし始めますが、何とか乗り切って欲しいです。
『Master of Epic The Animation Age』
　30分のアニメの中に何本ものショートアニメを入れてバラエティ番組のような形式をとった意欲作。その辺は上手いなあと思ったけれど、ゲームそのものを知らないので笑いどころ掴みにくかったです。
『のだめカンタービレ』
　ドラマも良かったけれど、やはりアニメにした方が原作の雰囲気を再現できるなあ、と強く思いました。
『ひだまりスケッチ』
　4コマまんがをアニメにするのは難しいと聞くけど、違和感なく楽しめました。割とストーリー性の高いまんがタイムきらら作品だから上手く言ったといえるけど。
『Venus Versus Virus』
　う〜ん、何か面白さを掴み損ねた印象。

　★今日のweb拍手レス
＞20:56 大きなハンバーガーを食べたかったら、佐世保バーガーとかそういう選択肢もあり得ますしねぇ。
　そうそう、マクドでメガマックを買うくらいなら、あと200円払って近く佐世保バーガーを買った方が満足感を得られますよ。
＞15:38 ボンボンでした。一人っ子でした。いつも一人で遊んでました。
　ツヨク、イキロ。
＞5:02 今になってもボンボン・月コロ・別コロを小学生の頃から買い続けている私はいったい何派なんでしょうか…？
　少なくとも、高校以上になってもボンボン、コロコロを読んでいる人はある意味“マニア”ですね。でも、コロコロはともかく、最近のボンボンは私の知っている頃と比べてずいぶん路線変更しているから読みやすくなっています。

　★そういうことですので……。