★冲方丁という才能はなぜアニメで成功をおさめられないのか？�@(現象)(いきあたったらばったりより)
　冲方丁さんの関わったアニメが成功を収めないのは、あまりにも隙がない物語のため作品に全然ゆとりが無いから。故に、最初から全部通して見た時に初めて評価に値するのが、冲方アニメの特徴です。つまり長編小説みたいなアニメで、物語全体を意識しすぎるあまり一話毎の面白さに欠けてました。その為に見る人を非常に選び、才能があっても成功しなかったのです。
＞深夜アニメは相当に特殊な物語提供装置です。
＞「船から投げ出されて目が醒めたら美少女だけの無人島。様々なタイプのヒロインが主人公争奪戦を展開。しかし主人公は誰を選ぶでもない」
＞などというプロットが、「まあいいや」と説明なしであっさりと許容されてしまうわけです。
　『ながされて藍蘭島』を連想させるんですが（苦笑　どうせ検証するなら、もっと判りやすい例があったでしょうに。12人の妹が出てくるアレとか。
　それはともかく、冲方丁さんが得意とするような重厚なストーリーアニメと『ながされて藍蘭島』のような一話毎の面白さを追求する深夜アニメにありがちなコメディアニメを同じお皿に乗せて考えたらいけないです。それこそ、「サッカーと卓球とゲートボールとビリヤードを「球技」と囲うようなもの」です。
　コメディアニメを考える上で大事なのは、その場の勢いと視聴者がつっこみを入れる余地を与えること。主人公が真っ先に疑問に思うようなことは、視聴者がまず「なんでやねん！」と思うはず。そこが狙いであり、笑いどころなのです。考えさせすぎてしまうと、本来笑うところである“異常な状況”に視聴者がつっこみを入れにくく、疑問が笑いに昇華できません。特に物語の序盤で、
＞「この異常な状況は何を物語るために用意されたのだろう？　この島の秘密は？　登場人物はどうなってしまうのだろう？」
　を考えすぎてしまうと、主人公はそこで立ち止まってしまい、コメディとしての勢いがそこで失われてしまいます。その為に脚本では、勢いを失う前に“異常な状況”を強制的に受け入れてもらうようにし向けるのです。だから『瀬戸の花嫁』のように勢いを重視して、主人公が真剣に考えてしまう前に他のキャラで囲み、怒濤の展開で押し切ってしまい考える余地を与えさせないのがコメディアニメのセオリーです。
　つまりコメディアニメとは、適度に視聴者につっこませる余地を与えても考えさせる余地を与えてはならないのです。

　★アニメ新番組（春）ファーストインプレッション　その2

『かみちゃまかりん』
　正直Aパートを見終わった時に「見るのやめようか」と思ってしまいました。でも、和音＝みゆきちが思いの外はまっていたので、とりあえず見続けます。
『DARKER THAN BLACK 黒の契約者』
　一話を見ただけでは、さっぱり物語が判りませんでした。
『ウエルベールの物語』
　女盗賊と隣国の王子を殺してしまった王女という身分違いの二人が織りなす物語。というのが、如何にも私好み。
『陸上防衛隊まおちゃん』
　新番組ではなくリピート放送なのですが、リアルタイムではあまり見ていなかったので。今見てみると、このアニメってかなり時代を先取りしていたんだな、と感じました。

　★今日のweb拍手レス ＞23:12 ドリパ骨折と聞いて、「これ以上高田騎手（と書いて盟友）を苦しめないでくれ」と思いましたｏｒｚ
　高田騎手ならもっと大事に乗っていた、と思ってしまうのがファン心理。

＞8:10 おとなのは…若い頃にあれだけストレス発散して、すっかり丸くなったのでは？ｗ
　その割には、人命救助のために魔法で建物を突き破りましたな（苦笑

＞16:53 大阪ドームのオレンジ芝…目が痛い
　私はあまり気になりませんでした。

　★「舞-乙HiME Zwei」第3巻が5月25日発売　今度の舞台は温泉か！？(Filn)
　★『舞-乙HiME Zwei』DVD第3巻は2007年5月25日発売！　先行場面カットをどどーんと公開!!(ファミ通.com)
　頭領クル━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!!
　そして、ナオとニナが訪れる前時代の遺跡の中が、どう見ても『舞-HiME』の水晶宮。でも、『舞-乙HiME』でミユがGEMのリミッター解除に訪れた遺跡も水晶宮だったけど、あれとは別なのかしら？

関連リンク
舞‐乙HiME　Zwei〜ガルデローベOfficialWeb〜 ユメノ☆ツヅキ
　公式サイトも更新。アルタイ公国クアハウス内衣装設定が悪乗りしすぎ（笑

追記
　まいたけさんが、過去にイラスト共に書いた

アインさんは酒豪、酒飲むと外見は何の変化も無いのにおなごはんハンターになる。被害者は主にシズル。酒が抜けると何も覚えてないので性質が悪い。

　が、若干現実味を帯びてきた件。

　★「SELENE（セレーネ）」愛称募集！種子島へご招待！(JAXA｜宇宙航空研究開発機構)(異常感想注意報より)
　今年の夏にH-IIAロケット13号機で打ち上げ予定の月周回衛星SELENE（セレーネ）の愛称募集です。当然「たんぽぽ」で応募しました。

関連サイト
SELENEプロジェクト(JAXA｜宇宙航空研究開発機構)
ソロモン宇宙協会-ロケットガール公式サイト-

　★今日のweb拍手レス
＞3:01 今期の深夜アニメを見てると去年が如何に恵まれていたかを実感。
　昨年の春期はハルヒの一人勝ちって感じでしたから、粒の揃い方なら今期だって恵まれてますよ。『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』や『アイドルマスター XENOGLOSSIA』

＞15:19 例年の連対率にもかかわらずメンバーの小粒感から軽視されてたショウナンタレントに期待してたんですが・・
＞15:19 出走前から「オークスのほうがいい」とは言われてたらしいですが最内という絶好枠を活かせずあの結果では
＞15:20 あまり期待できそうにありません。
　実は、ショウナンタレントを3連単の3着目に入れていたけど、ヨシトミ先生がいつものヨシトミ先生でした……。

　★アニメ新番組（春）ファーストインプレッション　その3

『ロミオ×ジュリエット』
　完全に原作の原形をとどめていますけど、成功するGONZOアニメの法則に照らし合わせるならむしろ合格点。音楽は『タクティクス・オウガ』の崎元仁さんなのですが、絵的には『ファイアーエムブレム』臭さがありました。

　★ラノベの杜〜新刊案内〜を見ていたら、田中芳樹さんの『ウエディング・ドレスに紅いバラ』がスーパーダッシュ文庫からも発売するようです。それは嬉しいんですが、同時期に発売する『ウエディング・ドレスに紅いバラ』続編の著者が何故か岡崎裕信さん（いや別に岡崎裕信さんがダメというわけじゃないんだけど）。そして、イラストが碧也ぴんくさんじゃない……。

　★今週の『アイドルマスター XENOGLOSSIA』について一言
　着ぐるみやよいの可愛さ異常、っていうか「こんばんやよやよ〜」を今年の流行らせたい。

　★舞阪洸著『鋼鉄の白兎騎士団　4』（AA）の感想
　今回のお話は、マリエミュールの叛乱を阻止したガブリエラたち新生白兎騎士団遊撃小隊（旧雛小隊）が、ガブリエラの奇策によってすっからかんになった金庫を満たすために卒業した団員から寄付をたかりに途中の立ち寄ったセビリ＝アンテ都市同盟諸国の保養地にて休息中に近隣同盟国の陰謀に巻き込まれる、というお話。
　全巻までは、白兎騎士団内部の話に終始していましたが、今回から外に出て白兎騎士団を取り巻く世界の状況に物語がシフトしています。段々と第1巻から最初と最後に書かれていた物語の本筋に近づいてきたということです。今回もドゥイエンヌやマルチミリエたちが、ガブリエラの奇策でばったばったと敵をなぎ倒して……という話は一切ありません。というか、戦闘シーンがないです。今回の任務は、表向き商隊として行動しています。迂闊なことをすると、白兎騎士団に対する近隣諸国の影響が大きく、荒事は全くできない状況なのです。しかし、駐留している都市は正体不明の兵士で一杯。遊撃小隊+1は、休息している宿からを兵士に咎められることなく、誰も傷つけずに脱出することができるのか？
　常々思っていましたけど、『鋼鉄の白兎騎士団』を読んでいると『ファイアーエムブレム』を思い出すんです。少ない味方、困難な状況をガブリエラの知恵と勇気が切り開くところなんか特に。今回も、『ファイアーエムブレム トラキア776』の脱出ミッションを交戦せずに遂行しろ、というイメージを持って楽しみました。もしかして、舞阪洸さんて、結構シミュレーションゲーマーだったりするのかしら？

追記
　新キャラのファンフェッダの脳内ボイスを松岡由貴に変換したのは、ここだけの話。

関連リンク
トラキア７７６　第４章
トラキア７７６　第４章外伝
トラキア７７６　第５章以上(昔のゲームプレイ日記)
　『ファイアーエムブレム トラキア776』のプレイ動画付き攻略日記。上に書いた『トラキア776』の脱出ミッションで、私がこのゲームで最初に挫折したところです。

　★閉鎖された箱庭世界/神様への不信(SSMGの人の日記)
　主人公が神または神に等しい存在に疑問を持つ物語、日本ではいわゆるメタファンタジーっちゅうやつやね。2000年代に入ってからこの手のファンタジーが減った理由を一つ挙げるとしたら、ノストラダムスの大予言が嘘っぱちだということが判ったから、じゃないかな？　つまり、1999年までは、とにかくうんざりするほどたくさん終末思想があって、それらには大なり小なり神様や恐怖の魔王を絡めてきました。有名なのは、聖書における“ヨハネの黙示録”ね。神は何故、終末に世界を滅ぼそうとするのか？　これが、神や悪魔に幻想を抱いていた20世紀のファンタジーのテーマとして、影響が結構大きかったと思います。でも、2000年代を迎えて、神による終末が幻想であったことが、白日の下に晒されました。この辺りから、神に対してある種のリアリティを持てなくなり、箱庭世界において神をテーマを盛り込みにくくなったのではないかと。2000以降にデビューした『ノストラダムスの大予言』を知らない世代の若い作家に、この傾向が強いような気がします。
＞多分児童文学の世界なんかでは昔から普遍的にあるとは思うんだけど
　少なくとも海外の箱庭世界系ファンタジーは、確かに嫌というほどあるけれど、神様云々の話になると、それは微妙に違っていきます。海外児童文学にあるファンタジーは、基本的にヒロイックファンタジーです。何故かというと、ファンタジーを多く書かれている欧米がキリスト教圏だからです。神とは、絶対的な正義の存在です。キリスト教圏において、子供に神の存在や世界に疑問を抱かせるような小説を児童文学と括ることはないです。……いや、ないと思うです。
　そこに出てきたのが、ヒロイックファンタジーのアンチテーゼとしての存在であり、世界を否定したり神に対して不信や疑問を持つような物語、大人のためのファンタジー、すなわちダークファンタジーです。日本では同じファンタジーでも、欧米では子供向けヒロイックファンタジーとちょっと大人向けダークファンタジーで、ジャンルとして一線引かれているのです。