『コミック版『ブレイブ・ストーリー』は面白いっすよ』
★原作ファンが支持するラノベマンガの作り方(ラノ漫―ラノベのマンガを本気で作る編集者の雑記―)
私、思うのよね。ライトノベルをチャンピオンREDでコミカライズしたら凄いのできそうな気がするの。例えば、『バッカーノ!』を『スクライド』の人戸田泰成さんに描いてもらうとか(『バッカーノ!』読んだことないけど)。チャンピオン系の人は濃いマンガ家が多いし、読者もそう言うのを求めているから、普通のコミカライズでは満足しないだろうなあ。
(2)リスペクトのない改編をする
原作物をやる時は原作ファンが買ってくれることをあてこんでいるはずですが、ファンを無視した改編をやりたがる人がいます。原作ファンは原作の話が好きだから関連商品を見るのであって、原作をだしに使った他人の自分語りなんぞは欲していません。
改悪された作品を、原作ファンは当然拒絶します。原作ファンから罵られる作品に新規の客がつくでしょうか? ついたとしてそれは原作ファンを犠牲にするに足るほどのものなのでしょうか?
原作ファンが称賛する。そしてそれを聞いた人が買って新たな顧客になる。それが原作物のあるべき姿です。
これを読みながらふと思ったのですが、原作者はネームをチェックしないのか? 原作物とはいえ、マンガ家も同じ表現者であるから、原作から新しい発想が生まれることもあります。それが改善になるか改悪になるか、原作者がネームチェックをやっていれば察しが付くだろうに。だから、もし改悪されていたとしたら、作者の暴走と同時に編集者と原作者の怠慢と私は思っているのです。
ちなみに、私の中で原作小説を大胆にアレンジして成功しているマンガは、小野洋一郎さんの『ブレイブ・ストーリー 〜新説〜』と山口貴由さんの『シグルイ』くらいかな。
★異世界の文字(一本足の蛸)
言葉は難しいですね。
例えば、“サーベル”は英語圏だと“セーバー(セイバー)”。両手大剣の“トゥー・ハンデッド・ソード”は、ドイツ語圏だと“ツヴァイハンダー”。日本やドイツ語圏では“ミハエル・シューマッハ”と呼んでいるけど、英語圏は“マイケル・シューマッハ”(ちなみに鈴木亜久里は、普段から“マイケル”と呼んでいる)。大天使“ガブリエル”は、イスラム圏だと“ジブリール”。“ヴァイキング”と“パイレーツ”と“コルセア”と“バッカニア”の違い。などなど、同じ物でも国によって呼び方が違います。限定的な国の文化を下敷きに設定した時、これらの呼び方もその国の言語や文化にある程度統一しないと違和感(異物感)が出てきてしまう場合があるのです。
まあ、ほとんどのファンタジーは、その辺で結構アバウトですが。
異世界の文字(または言語)といえば、最も有名なのは『星界の紋章』におけるアーヴ語でしょう。これは、作者の森岡浩之さんが開発した架空言語で、日常会話が成立するくらい綿密に作られています(アニメ版のオープニングナレーションは全てアーヴ語です)。当然、作品中の会話や文字は、ほとんど全てアーヴ語ということになっているので、ルビが非常に多くて、しかも長いです。
あと世界的に有名な架空言語といえば、なんと言っても『スタートレック』のクリンゴン語、J・R・R・トールキンのシンダール語とクウェンヤ(エルフ語)でしょう。この3つの架空言語は、言語コードにも登録されています。
追記
ファンタジーによく出てくる“エール”は、ぶっちゃけ“ビール”のこと。ビールは製法の違いによってエールとラガーに分かれます。歴史はエールの方が古く、ラガーが出るまではビールといえばエールのことです。
関連リンク
アーヴ語 - Wikipedia
Dadh Baronr -- アーヴ語の世界
阿佐ヶ谷村公民館「クリンゴン語講座」
Google(クリンゴン語版)
シンダール語 - Wikipedia
クウェンヤ - Wikipedia
エルフ語のページ Adarion