★【あざみ賞】（中京）〜ヒルノラディアンがアタマ差制す(ラジオNIKKEI競馬実況ホームページ)
　久しぶりに後楽園ウインズへ行って、モニターで中京10Rあざみ賞の単勝倍率を見たらオリジナルフェイトが1.7倍になっていてビックリしました。ちょっと一本被りすぎだろ、常識的に考えて。
　オリジナルフェイトは、先団4、5番手をキープしつつ3コーナーでじわじわ上がっていき、4コーナーから直線に入ると先頭に列びました。抜け出して押しきると思ったら、ラスト100メートルほどで少し脚色が落ちてしまい、ギリギリ2着をキープするのがやっとでした。う〜ん、何となく恐れていたことが現実に、みたいな。道中は折り合っていたように思えるけど、やはり現状この馬の持ち味を活かせるのはマイルまでだなと再認識しました。でも正直、このメンバーなら順当に勝って欲しかったですよ。

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2008.03.22　あざみ賞　ヒルノラディアン(YouTube)

　★今日のweb拍手レス
＞21:39 オリジナルフェイト、なぜゴール直前に右によれてしまったんだ…あれがなかったら（汗
　よれたかどうかは確認できなかったけど、惜しいレースを落としてしまいました。阪神の雪割草特別に出走していれば確勝だったのに。

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【雪割草特別】（阪神）〜シゲルハスラットが大接戦を制す(ラジオNIKKEI競馬実況ホームページ)
2008.03.23 雪割草特別 シゲルハスラット(YouTube)

　★第38回高松宮記念（中京・GI）プレレーティング(JRAホームページ)
　今週の「週刊競馬ブック」の印は、スズカフェニックスに◎◎◎◎◎○となっていました。前年覇者の実績と能力を考えれば妥当かも知れません。高松宮記念は、3月に開催が変わってから全てに阪急杯出走組が連対しています。それ以外では、前々走までにシルクロードステークスを出走した馬が4連対。ということで、逆転の一頭にシルクロードステークスを勝ったファイングレインと今年の阪急杯でスズカフェニックスに土を付けたローレルゲレイロを挙げておきます。穴には、マルカフェニックスと昨年マイルチャンピオンシップ2着のスーパーホーネット。

　★第15回マーチステークス（中山・GIII）〜特別登録馬一覧(ラジオNIKKEI競馬実況ホームページ)
　オリジナルフェイトを最初に話題にした時に、「アドマイヤスバルと同じレースに」みたいなことを書いた記憶があるけれど、まさかその後2戦連続ダート戦（しかも好走）なんて想像しませんでした。
　それはさておき、第15回マーチステークスには、去年から応援しているアドマイヤスバルが出走します。前走の根岸ステークスでは、不利さえなければ勝ち負けしていたほどで、中間の調教も抜群とのこと。フェブラリーステークスを出走できなかったことで、結果的にピークをここに合わせることが出来たという感じ。ダートの1800メートル戦は、昨年阪神の灘ステークスで57.5kgを背負い2着の実績があるので心配していません。
　相手には、仁川ステークスを勝ったフィフティーワナーと同レース3着ブラックランナー、6戦連続で掲示板を外さないマコトスパルビエロに注目。特にフィフティーワナーの鞍上は横山典騎手なので、2着は堅いな（笑

　★桑田がテレビで現役引退表明(nikkansports.com)
　★桑田投手、現役引退へ　メジャー昇格かなわず(asahi.com)
　さっき『NEWS23』をチラッと見ていたら、「桑田　電撃引退！」という画面左上のテロップと共に桑田投手の単独インタビューがあって泣いた……｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡
　長い間お疲れ様でした。

　★アニメ『true tears』のDVD売上げが悪いらしい
　3月25日に発売された『true tears』DVD第1巻が、オリコンの3月24日付けアニメDVDデイリーランキングでギリギリの20位。それだけならまだしも、原作ファンから総スカンだった『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の最終巻や『キミキス pure rouge』第4巻よりも下という、デイリーランキングとは言え辛い現実を見せられました。

　お、おかしいなあ。このアニメは、話題性もあったしネット上でも大変評判の良いアニメだったはずなのに（苦笑　奇しくも2月28日の日記に書いた、

　ちなみに、『true tears』もHD制作で、来月発売の第1巻が、Amazon.co.jpのランキングで276位と作品の好評さの割に伸び足は悪いです。まだ1ヶ月も先だし、発売前に注目の最終回を迎えるので、大きく変動するかも知れません。

　という予測が、悪い方向に当たりました。
　私は、その日の日記で『神霊狩/GHOST HOUND』のDVDをあえて買わない理由に、「Blu-ray版が出るまで待つ」と書きました。ご存じのように、『true tears』も『神霊狩/GHOST HOUND』と同じくHD制作です。正直、特に画質の違いは歴然としていて、楽画喜堂さんが3月25日の「管理人のどうでもいい話」でやった『true tears』DVD版と地デジ版の比較を見れば一目瞭然です。
　今買わない人がBlu-ray待ちなのか、作品評価の結果なのか定かではありませんが、良いアニメが売れないという現実というのを、制作側は真剣に受け止めないといけません。

追記
　にゅーあきばどっとこむの記事で、
人気アニメ「true tears」のイメージソングCDが出るよ
　のように『true tears』を「人気アニメ」と紹介されたけど、アニメの場合は、「人気がある＝話題になっている」であって、「人気がある＝売れてる」とは限らないのよね。そういえば、同じ西村純二監督の『シムーン』も、評判は良かったけど売れなかったなあ……。

関連リンク
『良いアニメが売れるのではない、したたかなアニメが売れる』

関連Amazonリンク
DVDソフト『true tears vol.1』

　★『キミキス pure rouge』最終回について一言
　何で光一は、土壇場になって星乃さんではなく摩央姉ちゃんを選んだのか理解不能なんですが（苦笑　というか星乃さん……｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡

関連リンク キミキス pure rouge 最終回アフレココメント(キミキス pure rouge) キミキスキャスト陣が主人公の真田光一をフルボッコにしている件(ウォッチ！声優さん)

　★プチ読書感想
著：アン・マキャフリイ＆スターリング『戦う都市　上』（AA）
著：アン・マキャフリイ＆スターリング『戦う都市　下』（AA）
　アン・マキャフリイとS・M・スターリングによる『歌う船』シリーズ第3弾。今度は頭脳船（ブレインシップ）ではなく宇宙ステーションです。
　ステーションの殻人（シェルパーソン）シメオンは、新任の管理者で新たな筋肉（ブローン）になるシャンナ・ハップとそりが合わず悪戦苦闘。おまけにシメオンが、ステーションで孤児だったジョートを養子にすると言い出し〈中央〉と揉め事を起こしてしまいます。さらに、宇宙海賊に追われたオンボロ船を迎え入れたことで、その海賊と戦うことになってしまい……。
　船に搭載された人工知性体というと、割と最近では『神無き世界の英雄伝』に出てくる電子妖精を思い浮かべますが、『歌う船』シリーズの殻人は“元”人間なので、人並みの感情の豊かさを持ちます。いや、むしろ人工知能っぽさを感じさせないように、人格を持った“人”として書かれています。ステーションの管理と制御をするために全く別の存在になった殻人とそのパートナーに選ばれた人間が、お互いの価値観違いを埋め合い信頼関係を築いていく、その過程が面白いシリーズです。今回のお話では、宇宙海賊にステーションが襲われてえらいことになるのですが、目を見張るのは女性の逞しさです。公開でレイプされたり、愛人として夜の相手させられたりしても、一発逆転の秘策が間に合うまで希望を捨てず、罠を張り、逆襲の機会を虎視眈々と狙う逞しさは凄いと思いました。あと、ジョートが非常にいいキャラです。

著：マキャフリイ＆ナイ　訳：嶋田洋一『魔法の船』（AA）
　アン・マキャフリイとジョディ・リン・ナイによる『歌う船』シリーズ第5弾。何故、第4弾のマーガレット・ポールとの共著『友なる船』を飛ばして『魔法の船』を読むのかというと、単純に売ってなかったから。しかし、物語の冒頭でシメオンとシャンナが登場するため、『戦う都市』の続きという感覚で読むことが出来ます（ちなみに『戦う都市』の正確な続編は『復讐の船』）。
　今までのシリーズでは、殻人とパートナーの“人間”関係を軸に置いた物語だったのですが、今回のケフとキャリエルは既にお互いパートナーとして地に足のついた信頼関係を築いています。物語の中心は、前人未踏の異星における知的種族との異文化コミュニケーション。上位種族が下位種族を隷属している関係を改善しようと試みるケフは、上位種族に対して直接交渉を行います。そして、目にしたのは“魔法”としか言いようがない上位種族による不可思議現象。“魔術師”と呼ばれる強い力を持つ種族に交渉は難航しますが、太古の昔より魔術師のみに受け継がれてきた魔法には、ある秘密が隠されていました。
　正直、『魔法の船』は、これまでと違って急にファンタジー色が強くなったので、読みながらかなり戸惑いを覚えました。ケフが惑星の探索を始めたばかりの序盤から中盤に掛けては、自分の中でもテンションが下がっていて、故にページもあまり進みませんでした。しかし、魔術師のプレンナフレイがケフに恋をし、世界の秘密が明らかにされるあたりから面白くなってきました。

　★アニマスマンガ単行本２巻は発行されません。（子ども同士カップル推進委員会）
　絶望した!!　単行本派なのにコミック版『アイドルマスター XENOGLOSSIA』第2巻が出ないことに絶望した!!

　★プチ読書感想
著：川口士『ライタークロイス』（AA）

　面倒なので既刊分まとめての感想。富士見ファンタジア小説大賞、大賞受賞者による第2作目で、オビの文句曰く、騎士を目指す少年の「成り上がり」青春ファンタジーです。
　騎士になるために騎士登用最終試験を受けに来たカインは、下宿するために槍の師匠のダントリオンに紹介された友人のバラムの屋敷を訪れました。しかし、そこにいたのは、その屋敷の侍女をしていたイングリドだけ。屋敷は、何故か借金の形に抵当に入れられもぬけの殻でした。その上、カインはスリに遭い全財産を失ってしまいます。無一文のカインとイングリドは、“琥珀の盾”という宿に住み込みで働くことに。宿で働きながら、帝都で知り合ったレイクとアルファと共に、試験に向けての訓練をするカインは、ウルバという男に騎士になるために自分の提案に乗らないかと持ちかけられます。不正を嗅ぎ取り断るカイン。後日カインは、アルファから騎士登用試験の裏で蠢く不正を暴く手伝いをしてくれと頼まれます。それは、同時に今年の騎士登用試験を諦めろという意味を持つのですが……。
　最近のライトノベルシーンでは、主人公が特別な能力を持っている、いわゆる“最強主人公”が多いですが、『ライタークロイス』のカインは“槍が使える”以外の特技がほとんど無いのです。彼は、強くなることの努力を惜しまず、ライトノベルキャラには珍しいナイスガイですが、女の子の扱いは下手、むしろにぶチンです。故にカインは、自分の知らぬところで静かなる戦い行われていることに、まだ気付きません。
　この小説の隠れた魅力は、皇女ファリアvs侍女イングリドの階級を超えた戦いです。カインを気に入っているファリア（1巻では訳あって“アルファ”と偽名を名乗っていた）とカインに仄かな好意を寄せているイングリド。イングリドは、ファリアに一目会ったその時から、敵意を剥き出しにします。その描き方が素晴らしいです。

「お断りします」
　淡々とした拒絶が、アルファの眉をひそめさせた。イングリドは円卓に手を伸ばすと、金貨を指でおさえてアルファのほうへ押しやる。アルファはまずおしやられた金貨を見つめた。それから笑顔を浮かべてイングリドを見る。碧い瞳の中にあきらかな反感と悪意が踊っているのが感じられて、カインの背筋は勝手に震えだした。
「一応」アルファが席を立ち、金貨に指を添える。
「理由を訊こうか」
「あなたからいただくいわれはありませんので」
　対抗するかのようにイングリドも立ち上がった。
「ひとの好意が素直に受けられぬのか？」
　アルファは金貨をイングリドのほうへ押し戻そうとしたが、中央あたりでイングリドの指がそれをおさえつける。
　アルファは笑顔で、イングリドは無表情で、お互いに明確な敵意をこめて睨みあっている。
（中略）
「何が気に入らない？　イシュトーが、バラム家に対する債権者であるがゆえか？」
「それもありますが」
　まず肯定し、
「眼。言葉。態度」
　律儀に、そして嫌味に、イングリドは列挙する。
「率直に申しあげれば、あなたからの好意は銅貨の一枚であれ、お受けできかねます」
「よい度胸だな。──カイン、私はたったいま、終生こいつを嫌い抜くと決めたぞ」
『ライタークロイス』P162〜164より

　こんな感じで静かなるライバル心を燃やすファリアとイングリド。特に、イングリドが良いんですよ。カインのことが好きなんだけど、それを絶対に他人に見せないところとか。カインは、第2巻でレイクと共にファリアの従衛になり、南の隣国インフェリアへ外交に付いてくる様に言われます。ファリアは、カインの礼服をわざわざ下宿先に屋敷に届けに来たのですが、それを玄関で受け取ったのがイングリドでした。

　イングリドの無表情が、ほんの少しだけ歪む。ファリアにはその差異がわからなかったが、彼女の瞳に敵意がこもっていたことは見抜いた。
「ようこそ、おいでくださいました。どのようなご用件でしょうか」
「そうだな。貴様はどの客人に対してもその顔と態度で接するのか答えてもらおうか」
　慇懃な応対、横柄な質問で応じる。
「その通りです。ご用件は以上でしょうか」
　言葉にこそなっていないが、だったら帰れ、と続いている。イングリドは瞳に映る感情でそれを伝え、ファリアもまた、それを正確に読み取った。
　──元々気に入らない、こいつは。
　あの人の人生を歪めておきながら、それを反省しているようには見えない。
　その意固地さが、そもそもあの男を窮地に立たせたことをわかっているのか。
　あの人を解放せず、地位でつりあげて、手元に置こうとしている。
　あの男は、私が用意した住まいではなく、こいつがいる家を選んだ。
　顔は、笑ったり、怒ったり、喜んだし、拗ねたりするのに。
　無関心を決め込むかのような無表情をしておきながら。
　心は決して笑うことなく、心の奥が凍りついている。本心を明かそうとしない。
　目には、露骨な感情を出している。言葉がもったいないとでも言いたげに。
　皇族だからなんだというの。
　ひとの好意を無にしておいて。
　だから。
　そうだ。
　この皇女は。
　この侍女は。
──こいつは、敵だ。
『ライタークロイス　2』P180〜182より

　この後、カインの上着の綻びを繕って満足したイングリドですが、ファリアからカインに贈られた（と思っている）麻袋の中をうっかり見てしまい、明らかな上物の礼服に軽いショックを受けてしまいます。正直、カインのお話よりも、こっちが楽しくてしょうがないです。もうメイドの時代は終わりました。今は“侍女”です。
　準レギュラーキャラ一人一人に至るまで魅力的に書かれていて、カインのただの咬ませ犬と思っていた同郷のアヴァルがまたいいんです。カインと違って無事に黒亀（ドムス）の騎士になったアヴァルは、その後の目標や騎士になった意味を悩み始めます。そこに立ちふさがるのが、アヴァルたちの新人騎士を指導している千騎長アイシャ。彼女の騎士としての振るまい、戦いに対する姿勢に理想の騎士像をみて、アヴァルはアイシャに認められることを目標にするのです（ちなみに、アヴァルが本当に好意を寄せているのはイングリド。ここ、今後のポイントです）。物語の本筋ではないのですが、騎士としてのアヴァルの成長も楽しみです。
　ほんと、このシリーズは、いわゆる捨てキャラが全然いなくて困ります。カインの相棒のレイクとファリアの掛け合いも面白いし、レイクの婚約者“リラっ娘（リリエル）”ことヴェスパシアのことも気になるし、巻を重ねる毎に面白くなっていく意味では今年大注目すべき作品です。

関連Amazonリンク
著：川口士『ライタークロイス　2』

著：川口士『ライタークロイス　3』