★ホントに、阪神は短期決戦に弱いなあ……。勘弁してくれ……。
★日本初のコンテンポラリー・クラシック・ステーションOTTAVAが、TBS RADIOの深夜3時から4時まで放送していてビックリ。といっても、放送しているのはリクエスト番組のOTTAVA con brioだけですが、クラシックのラジオ番組なんてNHK-FMくらいしかやらないと思っていただけに貴重な1時間です。
★一口読書感想
著：福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 3 赤い彗星』（Amazonリンク）
ガンダム小説であろうが、その筆致に澱みなし！
『機動戦士ガンダムUC（ユニコーン）』
これは、サイド5＜インダストリアル7＞で繰り広げられる、善と悪の戦いの物語である。
というのは1行目以外冗談ですが、福井さん念願のオリジナルガンダム小説は、1st世代（もしくはZ世代）、そして宇宙世紀大好きの“ガノタ”をニヤリとさせるギミックに溢れた作品です。
本編主人公はバナージ・リンクス。母子家庭で育った彼は、アナハイム社の高専生でしたが、オードリーとの出会いによって秘められた過去と宿命、重要機密の記された“ラプラスの箱”を巡る戦いに巻き込まれます。コロニー＜インダストリアル7＞を脱出しようとするバナージは、ビスト財団の当主カーディアス・ビストからRX-0ユニコーンガンダムを託されます。彼はそこで、カーディアスが実の父であることに気付くのです。今までのガンダム主人公を踏襲するような巻き込まれキャラですが、“若さ”丸出しにならない感じが、如何にも福井キャラです。
ヒロインのオードリー・バーンは、どことなく世間慣れしていない感じに思えて、どう見てもミネバ様（3巻でばれたけど）。ネェル・アーガマのブリッジでフロンタルとの交渉に立ち会ったオードリー……というかミネバ様の凛々しさに、心が震えましたわ。
ライバルキャラのフル・フロンタルは、しゃべり方からして言い訳できないくらいシャア大佐。0088の時代からクローン技術によるニュータイプ・パイロットの複製は作られていたことから、やはりシャア・クローン説が有力か。彼のMSは、サザビーとガーベラ・テトラを足して2で割ったMSN-06Sシナンジュ。アナハイム・エレクトロニクスか強奪した試作MSとか、見た目似てるのに『0083』の時と立場が全然逆ですね（ガーベラ・テトラはアナハイム・エレクトロニクスとの裏取引で手に入れた）。
リディ・マーセナスは、地球連邦軍ロンド・ベル艦隊のネェル・アーガマに配属されたMSパイロット。彼、MSパイロットとしては、正直「まあ普通」ですが、連邦中央議会の大物議員ローナン・マーセナスの息子という、ネェル・アーガマの中でかなり微妙な立ち位置にいる人物です。そのリディの乗るMSが、RGZ-95リゼル。設定では、Re-GZ（Refine Gundam Zeta）の後継量産機で、MSA-005メタスの変形機構を前提に設計したTMS（Transformable Mobile Suits）です。見た目は、ZIIのマイナーチェンジ。主力量産機のジェガンより運動性能は良いのに、悲しいくらいやられ役です。リディのかませぶりが涙を誘います。
主人公バナージ・リンクスの乗る艦は、ペガサス級とアーガマ級を足して2で割り、見た目“木馬もどき”の強襲揚陸艦ネェル・アーガマと微妙なマニアックさ。ちなみにネェル・アーガマは、手元の資料だと“強襲揚陸艦”ですが、最新の設定だと“機動戦艦”なんですよね。これだから『ガンダム』の後付け設定は（ry
ああ、もう小説の感想じゃなくて、むしろ“ガンダム語り”になってきたけど、『機動戦士ガンダム』という作品を知っていればいるほど語りたい魅力に溢れた素晴らしい小説です。それはこの作品が、『ガンダム』の名前だけ借りちゃってるようなものではなく、福井晴敏のオリジナル『ガンダム』として成立している証なのです。
関連リンク
機動戦士ガンダムUC[ユニコーン] MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN
『機動戦士ガンダムUC』公式サイト。
機動戦士ガンダムユニコーン PV(ニコニコ動画)
関連Amazonリンク
著：福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日（上）』（Amazonリンク）
著：福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日（下）』（Amazonリンク）
★天体戦士サンレッド FIGHT.03(ニコニコ動画)
ついに、『天体戦士サンレッド』のDVD発売が、公式サイトで告知されたよ。第1巻は6話入って税込み￥3,990。なんとリーズナブルなんでしょう！ amazonで買ったら24％オフで税込み￥3,032とCDアルバムを買うより安い（←ここ強調）です。てんこ盛りの特典の“おまけ”にアニメDVDが付いて￥9,800の某作品とは大違いだね（笑
関連Amazonリンク
DVDソフト天体戦士サンレッド 第1巻
