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ドイツ第三帝国“最後の大隊”少佐の演説 その2
- 少佐
- 「大隊総員傾注!!
諸君、夜が来た。
無敵の敗残兵諸君。
最古参の新兵諸君。
万願成就の夜は来た。
戦争の夜へようこそ!!」
- 博士(ドク)
- 「それでは皆様、お手元のしおりを。
『対英上陸作戦第2次あしか(ゼーレヴェ)作戦』のしおり、3P目『ロンドン大爆発!! ぶっちぎりバトルヴァンパイアーズ』の項をごらんくださーい」
- シュレディンガー
- 「あ、あれ……あれれ。おろろ、ろろ」
- 博士
- 「アラアラ、どうしたのですか准尉(シュレディンガー)君」
- シュレディンガー
- 「先生(ドク)──ゴメんなさい。しおりなくしちゃいました──」
- 博士
- 「コラ!! まったくもう、しかたないですね。大尉に見せてもらいなさい」
- 少佐
- 「目標はヘルシング。
そして、アーカードの打倒だ。
ゾーリン!! ゾーリンブリッツ中尉!!」
- ゾーリンブリッツ
- 「御前に」
- 少佐
- 「空中巡洋艦ツェペリン2と一個中隊を与える。
麾下中隊を先遣隊とする。
郊外、ヘルシング本部へ急行せよ。
だが、強攻は避けたまえ。
私と本隊の到着を待つべきだ」
- ゾーリンブリッツ
- 「ははは、お手を患わせることもありませんわ。
アーカードのいないヘルシングなど、赤子同然」
- 少佐
- 「あの娘達がいる。
あの娘達を甘く見るな。
インテグラ・ヘルシングとセラス・ヴィクトリアを甘く見るな!!
彼女はヘルシングの末裔だぞ。
史上最強の吸血鬼狩り(バンパイアハンター)一族の当主だ。
インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング。
あのアーカードが認めた。
あのアーカードの『主人(あるじ)』だ。
そして『婦警』。
『吸血鬼』セラス・ヴィクトリア。
彼女は……ははは、奇跡のような存在だ。
冗談の様といってもいいがな。
そして、恐らく彼女は、自分でも気がついてすらいない!!
こいつはなんとも、楽しい事じゃないか。
2人とも恐ろしく未熟で、不完全で、だが、それ故に。
私は、彼女すらをアーカード同様『宿敵』に値する存在だ、と結論している。
いいかねゾーリン、もう一度いう。
強攻するな、私の到着を待て」
- ゾーリンブリッツ
- 「「……了解(ヤボール)。
了解しました、大隊指揮官殿(ヤボール ヘルコマンダン)」
- 少佐
- 「堰を切れ!!
戦争の濁流の堰を切れ!! 諸君!!
第一目標はロンドン全域!!
テムズ西岸、議事堂!! ビックベン!! 首相官邸!!
内外総務省庁舎!! 国防総省舎!! 政官庁舎群!!
バッキンガム宮!! セントジェームズ宮!!
セントローソルー宮、ハロンプルトン別宮!! ハムスウォース離宮!!
ホースガーズ(近衛騎兵)!! スコットランドヤード本庁!!
大蔵会議局!! ウエストミンスター寺院!!
ピカデリー、ソーホー、シティ、サザーク全てを燃やせ。
中央政府院!! ロンドン・キャベンディシィア連隊本部施設!! セントポール大聖堂!!」
- 兵士
- 「少佐殿!! キャビネットウォールームスは?」
- 少佐
- 「爆破しろ!!
当然だ。不愉快極まる、欠片も残すな」
- 兵士
- 「トラファルガー広場はいかがしますが少佐どの!!」
- 少佐
- 「燃やせ、ネルソン像は倒せ。
ロンドン塔、大英博物館、大英図書館、全て破壊しろ不愉快だ」
- 兵士
- 「タワーブリッジは?」
- 少佐
- 「落とせ、ロンドン橋もだ、歌の様に」
- 兵士
- 「帝国戦争博どうしましょうか」
- 少佐
- 「爆破しろ。
構うものか、目についた物は片っ端から壊し、目についた者は片っ端から食え。
存分に食い、存分に飲め。
この人口800万の帝都は、今宵、諸君らの晩飯と成り果てるのだ。
さあ!! 諸君!!
殺したり殺されたり、死んだり死なせたりしよう。
さあ乾盃しょう。
宴は遂に、今宵、此の時より開かれたのだ。
乾盃!!(プロージィット)」
- 兵士
- 「乾盃!!(プロージィット)」