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マリア様がみてる キノコパワー

昔ある生徒は「イタリアへ留学したい」と言って喝采を浴びたが、
「遠くへ逃げたい」と言う私をシスター上村は恥じているようだった。

私は立ち止まった 背の高い校門の前で
振り向いたなら負けさ 生ける盲者の学園を
愛してくれた姉も 時に嫌いな君も
振るように舞う銀杏の 黄色の毒にやられた
ボストンバッグにゴロンタを詰めて 夕暮れ前に家を出た
歩道橋の上 妙に静かで 歩き出すと震えたから
キノコパワー キノコパワー
どこか遠く連れて行って
キノコパワー キノコパワー
遠く遠く連れて行ってくれ

私は眠りに落ちた M駅のホームのベンチで
夢見るよりも早く 学園から私は離れてく
愛してくれた姉の 時に嫌いな君の
こびるみたいな笑顔も 寝返りうてば消えていた
ふいに目覚めるゴロンタは逃げて 駅のホームはもう夜
電車から降りる人の群れを 冬の鉄路に見たから

キノコパワー キノコパワー
どこか遠く連れて行って
キノコパワー キノコパワー
遠く遠く連れて行ってくれ

どこか遠くへ逃げよう 遠く遠くへ逃げよう
逃げた先で冬には 吹雪に凍ってしまおう
愛してくれた姉が いつか尋ねてきたら
ボストンバッグにゴロンタを詰めて 今夜はどこへ逃げようか

キノコパワー キノコパワー
歩き出すと震えるから
キノコパワー キノコパワー
猫はいつも怯えるから
キノコパワー キノコパワー
どこか遠く連れて行って
キノコパワー キノコパワー
遠く遠く連れて行ってくれ

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