ごきげんよう天気だね 学校へ行こうこんな日は
制服のタイ結び しっぽを伸ばしてこう
あの門を通ったら 銀杏の並木道続く
歩く足ふるえても 肉球踏みしめてこう
むこうから歩み寄る 私みたい猫背だけど
きれいな生徒だ
「あらネコさん 散歩だね
私 こんな風でも スキップできるの」
学校の帰り道 どこかへさナンパされても
たのしくね思ったら 哀しくなんかない
あー、少女が一人来て 暗い目をしてるけど
背筋伸びてる
「やあ! 祐巳さま 偶然だね
私の目も誰よりも 世界が見えるよ」
二人は恋に落ち 日が暮れて消えてく
そろそろウチへ帰ろうかな また叩かれるけど
「コラッ!」「ニャ〜」
それからさ二人はさ 仲良く姉妹になったとさ
風の便りさ
いつかまたウチを出て 歩いてゆきたいな
夕陽の向こうへ
「どこいってたの!」
「ニャ〜」