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マリア様がみてる 作家須加星の世界
(原題:詩人オウムの世界)

「昔、昔のお話です」
作家の老女は世界を憎んで 森の奥に住む
若くして死んだ娘のために 小説を書いた
その言葉は風に乗って 森を抜けて
街にふって リリアン女学園に流れ
リリアン女学園では 佐藤聖の自伝小説といわれた
佐藤聖の自伝小説と思ってしまった者は みな気がふれてしまった

おびえる少女は 作家を追った
森をぬけて作家は出版社へ タクシーに乗って
須加星(星、星星)×2
私はリボンを解いて 須加星(星、星、星)×2
新月の夜も休まず 須加星(星、星、星)×2
小説を書こう 須加星(星、星、星)×2
世界を憎む小説を

「作家は宮廷社に 辿り着いた
犬と猫とタヌキとウサギが 彼女を迎えた
私はこの世の全てを憎む 憎んでも 憎んでも
まだ余るこの世の全てを 言葉で燃やし尽くしてしんぜよう
力を貸してくれ だがおびえたウサギの密告で
作家は警官隊の 銃弾に倒れた
その夜、犬はワンワンと吠え 猫はニャーニャーと鳴き
そしてタヌキは黙して 語ることがなかったのであった」

でも言葉だけは 風に乗って
いくつもの街を越えて 蝶の群れとなり
須加星(星、星、星)×2
作家の屍は 須加星(星、星、星)×2
海を越え 西の国へ 須加星(星、星、星)×2
その国の修道女によって 須加星(星、星、星)×2
手厚く葬られたと言う

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