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『こんなマリみては……いやじゃないかも “新世紀エヴァンゲリオン編”』

瞳子「バカ祐麒!!」
祐麒「!?」
瞳子「よぉうやくお目覚めね。バカ祐麒」
祐麒「なんだ、瞳子か」
瞳子「なんだとは何よ!
 こうして毎朝遅刻しないように起こしに来てやってるのに、それが幼なじみに捧げる感謝の言葉ぁ?」
祐麒「うん、ありがとう。だからもう少し寝かせて」
瞳子「何甘えてんの! うんもぉ〜〜、さっさと起きなさいよ!」

バサッ

瞳子「!!」

パチィン!

瞳子「キャー!! エッチ! バカ! ヘンタイ! 信じらんない!」
祐麒「仕方ないだろ! 朝なんだから!」

祐巳「祐麒ったら、せっかく瞳子ちゃんが迎えに来てくれるのにしょうがない子ね」
優「ああ」
祐巳「あなたも新聞ばかり読んでないでさっさと支度してください」
優「ああ」
祐巳「もう……いい年して祐麒と変わらないんだから」
優「君の支度はいいのか?」
祐巳「はい、いつでも。
 もう、会議に遅れて水野先生にお小言いわれるのは、私なんですよ」
優「君はモテるからな」
祐巳「バカ言ってないで、さっさと着替えてください」
優「ああ、わかってるよ、祐巳」

瞳子「ほぉら、さっさとしなさいよ!」
祐麒「うん。わかってるよ。ホントうるさいんだから、瞳子は」
瞳子「なんですってえ」

パチィーン

瞳子「じゃあ、おばさま。いってきます」
祐麒「いってきまーす」
祐巳「はーい、いってらっしゃい。
 ほら、もうあなた!
 いつまで読んでるんですか!」
優「ああ、わかってるよ、祐巳」

祐麒「今日も転校生がくるんだってね」
瞳子「まぁね、ここも来年は遷都されて、新たな首都になるんですもの。
 どんどん人は増えてくわよ」
祐麒「そうだね。どんな娘かな?
 かわいい娘だったらいいな」
瞳子「もぉ……」

可南子「あ〜ん、チコク、チコクゥ!
 初日から遅刻じゃかなりヤバイって感じだよねー!
 アア!!」

コィ〜〜ン☆

祐麒「つつつつ……」
可南子「あたた……。
 あ!」

バッ

祐麒「!?」
可南子「ごっめんね! マジで急いでたんだぁ!」
祐麒「はあー」
瞳子「む〜〜」

小林「ぬわぁにぃ〜……で、見たんか……その女のパンツ!」
祐麒「別に見たってわけじゃ……チラッとだけ」
小林「カァー! 朝っぱらから運のエエやっちゃなあ」

ギュ

小林「いてててて!
 いきなり何すんのや!? イインチョ!」
乃梨子「小林こそ朝っぱらから、何バカなこと言ってんのよ!
 ホラ、さっさと花瓶のお水かえてきて! 週番でしょ!」
小林「ホンマ、うるさいやっちゃなぁ」
乃梨子「なんですってぇ」
祐麒「尻にしかれるタイプだな。小林って」
瞳子「あんたもでしょ」
祐麒「なんで僕が尻にしかれるタイプなんだよ」
瞳子「なによ本当のことを言ったまでじゃない」
祐麒「どうしてだよ」
瞳子「見たまんまじゃない」
祐麒「瞳子がいつもそうやってポンポンポンポン言うからだろ!」
瞳子「うるさいわね、バカ祐麒!」
有栖川「いや〜平和だねぇ」

ヴオオオオ

キュキキィ

有栖川「!!」
小林「おお! 祥子センセーや!」
小林・有栖川・祐麒「おおお」
小林「やっぱ、ええなあ、祥子センセは」
小林・有栖川・祐麒「えへへへ……」
瞳子・乃梨子「何よ3バカトリオが。バッカみたい!」

キーン コーン カーン コーン

乃梨子「起立、礼。着席」
祥子「よろこべ、男子!
 今日は噂の転校生を紹介するーっ」
可南子「細川可南子です。よろしく」
祐麒「あああ〜っ!」
可南子「あんた、今朝のパンツノゾキ魔!」
瞳子「ちょっと、言い掛かりはやめてよ!
 あんたが祐麒に勝手に見せたんじゃない!」
可南子「あなたこそ、何?
 すぐにこの子かばっちゃってさ。 何? デキてるワケ? ふたり」
瞳子「た、た、ただの幼なじみよ! うるさいわねぇ!」
乃梨子「ちょっと授業中よ! 静にしてください!」
祥子「はあ〜〜あら、楽しそうじゃない。私も興味あるわ!
 続けてちょーだい」
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