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『こんなマリみてはいやだ ヘルシング編 “FINAL FANTASY”』

「生徒会総員傾注!!」

柏木「諸君、夜が来た。
 無敵の童貞諸君。
 最古参の男色主義者諸君。
 万願成就の夜は来た。
 学園祭の夜へようこそ!!
 目標は祥子。そして、福沢祐巳の打倒だ。
 ユキチ!! 福沢祐麒書記官!!」
祐麒「御前に」
柏木「私のNSXと一個中隊を与える。
 麾下中隊を先遣隊とする。郊外、薔薇の館へ急行せよ。
 だが、強攻は避けたまえ。私と本隊の到着を待つべきだ」
祐麒「ははは、お手を患わせることもありません。祐巳のいない祥子など、赤子同然」
柏木「あの娘達がいる。あの娘達を甘く見るな。
 小笠原祥子と松平瞳子を甘く見るな!!
 彼女は水野蓉子の妹だぞ。
 史上最強の紅薔薇姉妹のだ。
 ロサ・キネンシス、小笠原祥子。
 あの祐巳が認めた。あの祐巳の「姉」だ。
 そして「妹」。「ドリル」松平瞳子。
 彼女は……ははは、奇跡のような存在だ。
 冗談の様といってもいいがな。
 そして、恐らく彼女は、自分でも気がついてすらいない!!
 こいつはなんとも、楽しい事じゃないか。
 2人とも恐ろしく未熟で、不完全で、だが、それ故に。
 私は、彼女すらを祐巳同様「宿敵」に値する存在だ、と結論している。
 いいかねユキチ、もう一度いう。
 強攻するな、私の到着を待て」
祐麒「……了解。了解しました、生徒会長殿」
柏木「よろしい。
 よろしい!! ならば……。
 堰を切れ!!
 戦争の濁流の堰を切れ!!
 諸君!!
 第一目標はリリアン女学園全域!!
 幼稚舎!!
 初等部!!
 中等部!!
 高等部!!
 リリアン女子大学!!
 桜の樹、武道館、第一体育館、第2体育館全てを燃やせ」

「会長殿!! クラブハウスは?」

柏木「爆破しろ!!
 当然だ。不愉快極まる、欠片も残すな」

「銀杏並木はいかがしますが会長どの!!」

柏木「燃やせ、マリア像は倒せ。
 音楽室、ミルクホール、図書館、全て破壊しろ不愉快だ」

「講堂は?」

柏木「壊せ、お聖堂もだ、歌の様に」

「温室どうしましょうか」

柏木「爆破しろ。
 構うものか、目についた物は片っ端から壊し、目についた者は片っ端から食え。
 存分に食い、存分に飲め。
 この全校生徒5000の学園は、今宵、諸君らの晩飯と成り果てるのだ。
 さあ!! 諸君!!
 殺したり殺されたり、犯したり犯されたりしよう。
 さあ乾盃しょう。
 宴は遂に、今宵、此の時より開かれたのだ。
 乾盃!!」

「乾盃!!」

………………

花寺生徒A「往生際が悪いお嬢さんだ。いくらあがこうが逃げようが、無駄だ」
花寺生徒B「あきらめろ。もはやリリアンに、このリリアン女学園に。おまえたちが逃げる所も、隠れる所も存在しない。
 あきらめろ、紅薔薇のつぼみ」
祐巳「あきらめろ? あきらめろだと? なるほど、おまえ達らしい言いぐさだ。
 ゲイでいる事に耐えられなかったおまえたちのな。
 つぼみをなめるなホモどもめ。
 来い、闘ってやる」
花寺生徒B「……ッ!! くっくくっ、上等じゃないか女!!
 上等ぉ!!」
ドカカッ
花寺生徒B「……な……あ……な……何……。
 な、お……な……んら。なんだこれは!!
 体が崩れ……こ……これはっ」
花寺生徒C「バッ、バイッ、銃剣(バイヨネット)」
祐巳「おまえは……っ、法皇庁、イスカリオテ第13課」
「殺し屋」
「再生者」
「天使の塵」
「銃剣」
「シスター久保栞!!」
志摩子「ははははっ、如何なされた栞さま。我らが聖さまより仰せ付かった御命令は未だ監視のはず」
祐巳「!!」
志摩子「ましてや、彼の福沢祐巳を助けるとは。重大な越命行為ではありませんか」
栞「はははは、はははは。
 聞いたか志摩子。聞いたか乃梨子。
 鼻血を出しながら、雲霞のような男子生徒どもの軍兵を前にして。
 かかってこい?
 闘ってやる?
 ゲァハハハハハハッ。
 間違いない。こいつは、この女は、こいつらこそが、我々の御敵よ、我々の宿敵よ。
 押し倒すのは我々だ。押し倒してよいのは我々だけだ。
 誰の渡さん。誰にも邪魔させん。
 誰にも! 誰にもだ!!」
「貴様は第13課!! 邪魔立てするか貴様!!」
栞「五月蠅い!! ホモが喋るな!!
 この私の眼前で、ホモが歩き、ゲイが軍団を成し、戦列を組み前進する。
 唯一の理法を外れ、外道の法理を持って、通過を企てるものを、法皇庁が、第13課が、この私が許しておけるものか。
 貴様らは震えながらではなく、藁のように死ぬのだ」
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