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マリア様がみてる 血のヴァレンタイン−My Bloody Valentine
“インターミッション”

乃梨子「ねえねえ、お姉さま」
志摩子「なーに、乃梨たん」
乃梨子「お姉さま、卑怯です」
志摩子「なにが?」
乃梨子「『つぼみのバレンタインプレゼント争奪 燃えろ!超人学園 GROOVE ON FIGHT』のことです」
志摩子「ああ、あれね」
乃梨子「一人だけを使うなんて」
志摩子「企画書には銃を使ってはいけない≠ニは書いていないわよ。それに、武器を使っているのは私だけじゃないわ。私に立ち向かってきた生徒なんて、がんだむはんまー使ってたじゃない」
乃梨子「使われる前に銃を撃ったじゃないですか。それに何ですか、その白い学ランは?」
志摩子「ジョン・プレストンみたいで格好いいでしょ」
乃梨子「この話を聞いた時はやる気なさそうだったのに、始まってみたらやる気まんまんだし」
志摩子「売られた喧嘩は買わなくちゃね。それに、私は負けるのが何よりも大嫌いなの
乃梨子(あんたが言うか……)
志摩子「ガン=カタを極めたものは無敵よ! それを証明できただけでも、私は満足だわ」
乃梨子「その為にいくつの屍山血河を築いたと思っているんですか!」
志摩子「私の邪魔をするあらゆる生徒は叩いて潰すわ。逃げも隠れもせず正面から打って出て、全ての障害は、ただ進み、押し潰し、粉砕するわ」
乃梨子「アタマおかしいですよ、みんな。黄薔薇さまや紅薔薇さまとか……」
志摩子「黄薔薇さまの本気を久し振りに見たわ。さすが羅刹≠フ令さま
乃梨子「そういえば、剣道着がいつもと違いましたね」
志摩子「白じゃなくて黒っぽい剣道着だったでしょ。あれが、かつて人斬りだった令さまの本当の姿よ」
乃梨子「まてまて! なんでそんな人がこの学校にいるんですか!」
志摩子「能ある鷹は爪を隠すって言うじゃないの。それより驚いたのは田沼ちさとさんだわ。まさか、令さまの秘奥義・裏五光を喰らって立ち上がれるなんて……」
乃梨子「あれこそ能ある鷹が爪を隠していたんじゃないですか? 秘奥義・天覇封神斬なんて普通はできません」
志摩子「愛の力ね
乃梨子「愛で人を殺さないでください。断末奥義までするとは思いませんでしたから」
志摩子「見ていて一番面白かったのは、祥子さまと可南子ちゃんの戦いね」
乃梨子「面白いと思っているのはお姉さまだけです。祐巳さまなんて、部屋の隅でガタガタふるえて命ごいしてましたよ
志摩子「常勝不敗の祥子さまが、まさか負けるとは思わないものね」
乃梨子「あんな可南子を初めて見ました。紅薔薇さまにトドメをさしたあれ? 禁千弐百拾弐式・八稚女っていうんでしたっけ? 彼女にオロチの血が流れていたとは……」
志摩子「蒼い炎はオロチの血から生み出される。暴走しなくてよかったわ」
乃梨子「紅薔薇さまがゴウカイザーに変身していたのが、理解不能なのですが……」
志摩子「それは自称婚約者が、元ゴウカイザーだからよ」
乃梨子「紅薔薇さまが変身前変身後で、体の体型が著しく変わった気がするのですが」
志摩子「それは、ゴウカイザーに変身すると大張正己っぽくなるからよ。いちいち胸が揺れるのが、如何にも大張って感じよね」
乃梨子「大体、大張正巳って誰よ?」
志摩子「残念だけど、私の口からは言えないわ……」

瞳子「ほーんと、バカばっか」
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