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マリア様がみてる GUNSLINGER GIRL
“Ciao sorella! 〜Colloqui di futuro〜”

可南子「祐巳さま……イタリアから戻ったんだ」
祐巳「あ、ただいま」
可南子「どうでした? イタリアは楽しかったですか?」
祐巳「うん。撮ってきた写真……みる?」
可南子「いいです……どうせ恥ずかしい写真でしょうから? ……! 今、暇ですか?」
祐巳「あ……うん。何をするの?」
可南子「ガーデニングをしてみようと思って。さっき試しに聞いてみたら、なんと学園長が許可してくれたんです」
祐巳「どうしてガーデニングなの?」
可南子「お昼寝したら何となく……薔薇を育ててみたくなったんです」
祐巳「ねえ……可南子ちゃんはいつも寂しくないの?」
可南子「何?」
祐巳「可南子ちゃんだけいつも教室に一人でいるでしょ? 私は……お姉さまがいなかったら、さみしくて死んじゃうもの」
可南子「幸せなおちびちゃん? 私が寂しいかどうかは私が決めます」

 紅茶を飲むことも、薔薇の館にいることも、山百合会のお手伝いをすることも楽しいし。ここには数え切れないほどの思い出がある。
 そして、なにより私は、祐巳さまと時を過ごす喜びを知っている。
 それはつい最近、先輩か誰かに教えてもらったもの……そんな気がするのだ。
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