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マリア様がみてる WHITE REFLECTION
志摩子「ねえねえ、乃梨たん」
乃梨子「なんですか、お姉さま」
志摩子「今日は乃梨たんに見せたいものがあるの」
乃梨子「見せたいもの?」
志摩子「家に届いた静さまのエアメールに手紙と一緒にDVDも入っていたのよ。ほら」
乃梨子「ほらって言われても、普通のDVDですよね」
志摩子「D・V・D! D・V・D!」
乃梨子「
∧_∧ \\
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >_∧∩
_/し' //. V`Д´)/ ←志摩子
(_フ彡 /
」
志摩子「イヤだわ。私は脱いだりなんかしないわよ」
乃梨子「当たり前です! で、このDVDがどうしたんですか?」
志摩子「聞いて驚いて乃梨たん、なんと静さまが
イタリアでメジャーデビューしたらしいの。デビュー曲のPV(プロモーション・ビデオ)ができたから送ってくれたのよ」
乃梨子「へぇ〜。いつのまにか声楽家としてデビューしたんたなんてすごいですね」
志摩子「さっそく一緒に見ましょ。ポチッとな」
志摩子「デジタルポップな静さまのも素敵よね〜」
乃梨子「まてまてっ」
志摩子「これは、静さまのバンド仲間かしら? ストリートライブまでしてるのね」
乃梨子「違う違うっ」
志摩子「この男の人は、静さまの彼氏かな?」
乃梨子「だーかーらー」
志摩子「見て見て、この静さまの凛々しい姿を」
乃梨子「あのねえ〜」
志摩子「ブルックリンのアパートメントに奇跡がっ」
乃梨子「おかしいじゃないですか! イタリアにいる静さまが、なんでニューヨークにいるんですか!」
志摩子「ステージの静さまって映えるわよねえ」
乃梨子「……」
志摩子「栄光に向かって走る〜、あの列車に乗っていこう〜」
志摩子「はだしのままで飛び出して〜、あの列車に乗って行こう〜」
志摩子「土砂降りの痛みのなかを〜、傘もささず走っていく〜」
乃梨子「なにTHE BLUE HEARTSの『TRAIN-TRAIN』を口ずさんでるんですかお姉さま」
志摩子「あー楽しかったわね。静さまの
『WHITE REFLECTION』」
乃梨子「いい加減つっこんだっていいですよね」
志摩子「何が?」
乃梨子「違うでしょ。誰がどう見たって静さまじゃないでしょ」
志摩子「乃梨たんには、これが静さまに見えないの?」
乃梨子「見えません。大体
中の人が違うことくらい声を聞けば判るじゃないですか!」
志摩子「声が前の白薔薇さまだった
聖さまのお姉さまに似てるけど」
乃梨子「似てるんじゃなくて、
同じです」
志摩子「PVの中に
TWO-MIXって見えたけど、きっとそれが静さまの組んだユニット名ね」
乃梨子「そんなわけあるか!」