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マリア様がみてるSRPG 『ファイアーエムブレム 紅炎の戦姫』
支援会話 祐麒×瞳子

瞳子「祐麒さま」
祐麒「瞳子か……」
瞳子「はい、あの、おそばに行ってもよろしいでしょうか」
祐麒「……ああ」
瞳子「失礼致します。…………」
祐麒「どうかしたのか?」
瞳子「私……嬉しいのです。こうして、祐麒さまの隣にいられるなんて。ずっとこの日が来るのを夢見ていました」
祐麒「……」
瞳子「あの……祐麒さま。……この指輪のこと、覚えておられますか?」
祐麒「それは……?」
瞳子「お忘れですか……少し残念です。私がまだ初等部のとき……祐麒さまと出会ったばかりの頃……。祐麒さまは、私に約束してくださったのですよ。大きくなったら、私をお嫁にもらってくださると」
祐麒「瞳子……? だが、あれは……」
瞳子「はい。子供の頃のことです。泣きやまない私に、仕方なく祐麒さまはそう言って……この指輪をくださいましたね」
祐麒「お前……ずっと……」
瞳子「瞳子は子供です。だからもう一度だけ、祐麒さまにわがままを言わせてください。どうか、おそばにいさせてください。もう、私に寂しい思いをさせないでください……」
祐麒「……」
祐麒「瞳子」
瞳子「はい、祐麒さま」
祐麒「お前はやはり……家に帰れ。これ以上ここに留まらない方がいい」
瞳子「え……? な、なぜです……?」
祐麒「……」
瞳子「そんなこと……いやです! せっかく祐麒さまとお会いできたのに……」
祐麒「俺には……やるべき事がある。お前を巻き込むわけにはいかない」
瞳子「! 祐麒さま、まさか……何か、危険なことをなさるおつもりですか?」
祐麒「……お前は知らなくていい」
瞳子「やはり……そうなのですね? でしたら……なおさらです! 祐麒さまが危ない目に合われるのなら、私も共に……」
祐麒「聞き分けがないぞ、瞳子。お前は柏木優の従妹だ。そして俺は、瞳子が兄と慕う柏木を倒せねばならない。……俺と付き合うのも……もうやめよう」
瞳子「祐麒さま……! そんな……祐麒さま……」

瞳子「祐麒さま……」
祐麒「瞳子……言ったはずだぞ。私はもうお前の恋人ではない。大人しく家に……」
瞳子「いやです! 何と言われても……私は帰りません」
祐麒「瞳子!」
瞳子「祐麒さまのいない所なんて……いやです。私は祐麒さまが好きです。祐麒さまと一緒にいたいのです。私は……瞳子は、祐麒さまのおそばを離れません」
祐麒「……」
瞳子「……」
祐麒「……そうか。……お前は、昔からそうだったな。普段は大人しいくせに、一度思い詰めると強情で、人に何と言われても、絶対に意見を曲げようとしなかった」
瞳子「はい……。いつも祐麒さまを困らせてしまいました」
祐麒「瞳子……」
瞳子「祐麒さま……。何と言われても、私は帰りません。祐麒さまがここにおられる限り、私は……」
祐麒「……わかった。お前の勝ちだ、瞳子」
瞳子「え……?」
祐麒「……福沢家を滅亡させた柏木家に、俺は復讐するつもりだった。留学から帰ってきて傭兵として各地を転戦してから、俺はそのことだけを考えて生きてきた。だが、それはもうやめだ。大事な瞳子を……放ってはおけないからな」
瞳子「! 祐麒さま……」
祐麒「話はそれだけだ。もう行くぞ、瞳子。俺の傍らを離れないのだろう?」
瞳子「はい……。あ、祐麒さま……」
祐麒「何だ?」
瞳子「だいすきです……祐麒さま」
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