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マリア様がみてるSRPG 『ファイアーエムブレム 紅炎の戦姫』
支援会話 祐巳×可南子

祐巳「可南子ちゃん。可南子ちゃーん! 可南子ちゃんっ!! もう、可南子ちゃんってば!!」
可南子「……うるさいな。そう何度も呼ばなくても聞こえますよ。……で? なんですか?」
祐巳「はい! これ可南子ちゃんの分だから」
可南子「? なんなの? これ」
祐巳「見た通りクッキーだよ。傭兵の令さまが、特別にってくれたんだよ。おいしそうでしょ?」
可南子「……甘いもなの。祐巳さま一人で、何回かに分けて食べてよ」
祐巳「一人で食べたって、おいしくないよ。だから、はい。後で一緒に食べよう。それじゃあ、私、もう行くね。あ、それから! 聞こえてるんなら、返事くらいしなよ。私相手だったら、まだいいけど。他の人には、そんな態度をしちゃダメよ。それでなくても可南子ちゃんは無愛想だって、誤解されがちなんだから」
可南子「誤解……ね。まぁいいけど。我がお姉さんの天然ボケは、健在なわけね」

祐巳「あ、可南子ちゃん!」
可南子「……なに?」
祐巳「ううん、別に何でもないけど。ちゃんとやってるかな、とか」
可南子「なによ『ちゃんと』って」
祐巳「ちゃんと……ここにいるか、気になったから。ほら、前にいなくなっちゃった時は、置き手紙だけで、突然だったでしょ? もしかしたら、また何も言わずに、いなくなっちゃうのかもしれない……そう思ったら、何だか不安で……」
可南子「……祐巳さま」
祐巳「置き手紙には『一人で魔導を極めたい』って書いてあったけど。……可南子ちゃんにとって、私は、邪魔だったの? 足手まといだった?」
可南子「そ、それは……違うわ……。魔導師として成功したら、すぐに祐巳さまを迎えにいくつもりだったわ」
祐巳「可南子ちゃん! やっぱりみんなを! むかえに来てくれるつもりだったのね!」
可南子「え? いや、私は……」
祐巳「よかった! 可南子ちゃんはちっとも変わってない。昔のまま、とても心の優しい子なんだね。私、マリア様にお祈りしてくる! 妹に再会させてくれて、ありがとうって!」
可南子「おーい…………ハァ。……なんで、ああなんだろ、あの方は」

可南子「祐巳さま。ちょっと言っておきたいことが、あるんですけど」
祐巳「なんだい? 可南子ちゃん」
可南子「前に、何の相談もなく小笠原の家を、出て行ったことは悪かったわ。……は、反省してなくも…………ないよ」
祐巳「うん。もういいよ。だって可南子ちゃんの気持ちは分かったもの」
可南子「…………そ、それでっ! もう突然になくなったりしないから!」
祐巳「うんうん」
可南子「だから、もう、昼夜を問わずに、ベッタリ近くにいるの、やめてくださいよ! 頼むから!」
祐巳「……私が近くにいると、何かマズイことでもあるの?」
可南子「うっ……別に、そういうわけじゃないけど」
祐巳「だったらいいじゃない。どうせ、すぐ大人になって、そしたら、いつまで一緒にいられるか、分からないんだし」
可南子「……祐巳さま?」
祐巳「それから……もし私が、この戦いで生き残れなかったら、花寺で待っている、弟のこと……頼むね」
可南子「不吉なこと言わないでよ。2人とも生きて帰る、でしょ」
祐巳「うん。そうだね。私……どうかしてるな」
可南子「祐巳さまは死なせない。私のたった一人のお姉さんだから」
祐巳「可南子ちゃん、ありがとう」
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