＞＞トップページへ　＞＞マリア様がみてるSRPG『ファイアーエムブレム　紅炎の戦姫』トップへ

マリア様がみてるSRPG　『ファイアーエムブレム　紅炎の戦姫』
支援会話　由乃×ちさと

由乃「ちさとさん、調子はどう！」
ちさと「由乃さんか。良くもなく、悪くもないわ」
由乃「……相変わらず、手応えのない人ね。いつかの戦いでは、あなたに遅れをとったけど、今回は負けないわ！　私の戦いぶり、よく見ておきなさい」
ちさと「ええ、じっくり見させてもらうわ。もっとも、今度もあなたに負けるつもりはないけどね」
由乃「あっ、言ったわね。戦いの後が楽しみだわ。では、先に行くよ！」

---

ちさと「由乃さん。これから、戦いがますます激しくなってくるでしょうね」
由乃「ええ、そうね。望むところだわ」
ちさと「由乃さん。一つ相談しておきたいことがあるの。我が軍が負けた時のことよ」
由乃「負けた時？」
ちさと「そうよ。……もし、負けが決定的になったとなれば、あなたは令さまと共に退いて。その間、私が敵軍を引き受けて時間を稼ぐ」
由乃「何ですって？　しかし、それでは、あなたの身が……」
ちさと「誰かがやらなければならないことだわ。それなら、令さまの弟子になって日も浅い私が最も適任……」
由乃「ふざけないで！」
ちさと「……由乃さん？」
由乃「あなたが残るなら、私も残る。あなた一人を危険な目にあわせないわ！」
ちさと「しかし、あなたは、令さまの幼なじみで大切な妹でしょう。だから、令さまと共に……」
由乃「幼なじみかどうかなんて、関係ないでしょっ！　なら聞くけど、あなたの剣の修練や忠節は、他の人たちより劣っていたの？」
ちさと「……」
由乃「自分では言えないの？　なら、私が言ってあげる。あなたは、誰にも負けないくらい修練してる！　忠誠を尽くしている！！　それは、誰よりも私が一番良く知っている。武勇を競い合っていた、私がね！」
ちさと「由乃さん……」
由乃「妙な気を起こさないでよ、ちさとさん。あなたは、必要な人間なんだから。令ちゃんにとってもね」

---

ちさと「由乃さん、この間のことだけど……」
由乃「負けた時の話？　また、自分が犠牲になって、とかふざけたことを言うんじゃないでしょうね？」
ちさと「いや、あの案は、やめたわ。……あなたの言葉が堪えたわよ。私は、弟子になってまだ日が浅いことに、妙な引け目を感じていたのかもしれない」
由乃「あなたの修練には、誰にも負けないわ。もっとも、私の除いての話だけど」
ちさと「その自信、いつまで続くことやら」
由乃「ずっと続くに決まっているじゃない。私が、あなたに負けるわけはないでしょう」
ちさと「ふふ……。その言葉、忘れないでよ」
由乃「あなたこそね。では、戦いの後で会いましょ」
ちさと「ええ」
由乃「ちさと！」
ちさと「？」
由乃「忘れないでよ！　負けても敵の追撃を防いで戦うのは、あなた一人ではないからね！」
ちさと「ええ！　忘れはしないわ！」