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マリア様がみてるSRPG 『ファイアーエムブレム 紅炎の戦姫』
支援会話 瞳子×乃梨子

瞳子「あら、乃梨子じゃない」
乃梨子「…………」
瞳子「感謝しなさいよね。私のおかげで、この部隊に入れたんだから。これからは誠心誠意私に尽くしてちょうだい」
乃梨子「……確かに祐巳さまに紹介してもらったけど……。だけど、それだけよ。君に尽くすほどの義理はないわ」
瞳子「何よその恩知らずな一言! 大体ね、乃梨子。あんたは私より後に軍に入ったでしょ。だから当然、私には絶対服従なんだから」
乃梨子「……相変わらず、なんて無理やりな論法なんだろう。大体、その話は祐巳さまが承認したの?」
瞳子「してないけど、きっとしてくれるわ。だって私は、祐巳さまの親友、祥子さまのお付きだもの!」
乃梨子「………………もういいよ。君と話してると頭痛が酷くなる一方だわ……」
瞳子「ちょっと、何よそれ。失礼しちゃうわね! こんなかよわいプリンセスを捕まえて……。乃梨子ってば! 待ちなさいよー!」

瞳子「あ、乃梨子」
乃梨子「……また、君か」
瞳子「もう、今まで何してたのよ。さぼってないで、ちゃんと私を守りなさいよね」
乃梨子「どうして、私が君を守らなくてはいけないのよ。リーダーの指示があれば、仕方なくそうするけど」
瞳子「もう、何ヘンなこと言ってんのよ。リーダーの指示なんかより、私の命令の方が上でしょ」
乃梨子「だから、どうしてそうなるんだか……」
瞳子「いずれ、そうなる予定よ。祐巳さまも祥子さまも、私の魅力に参ってるんだから。あら、ということは、この軍の真のリーダーって…………私? やだ、私ってばすごいじゃない!」
乃梨子「あのさ……君は小笠原家の家臣なんでしょう? それで、どうしてそこまで偉そうに振る舞えるんだか……。ある意味、君が羨ましいよ」
瞳子「そう? まあ、褒められて悪い気はしないわね」
乃梨子「……ほんと、羨ましいよ」

乃梨子「瞳子、あまりうろうろしないで欲しいな。それでなくても、君を守るのは大変なんだから」
瞳子「何よ、不機嫌そうな顔しちゃって。でも、ようやく私の命令を聞くようになったみたいね」
乃梨子「……だから、君の命令じゃないよ。私が君の側にいるのは、リーダーの指示。それ以外のなにものでもないから」
瞳子「とか言っちゃって、本当は嬉しいくせに。無理しなくていいのよ、乃梨子」
乃梨子「してない」
瞳子「やっぱり、私の美しさって罪なのよね。ああ、でも乃梨子、あんた大変かも。私の傍らにいると、祐巳さまや祥子さまが嫉妬しちゃうわ。あんた、最前線に送られて死んじゃうかも」
乃梨子「その心配もいらないわ」
瞳子「……む。何よ、そのどうでも良さそうな返事! あんたまで私の偉大さがわかってないみたいね。覚悟しなさい、一からちゃんと説明してあげるから!」
乃梨子「あのさ……どうして私に絡むのかな。気に入らないなら放っておけばいいでしょう?」
瞳子「いいでしょ、私の勝手! あんたの根暗な性格判ってる人って、私しかいないじゃない。ケガしてもやせ我慢して一人で死んじゃいそうだし……。しょうがないから、傍らにいてあげるんじゃない」
乃梨子「私だって同じよ。君みたいな子放っておいたら、何しでかすか判らないからね。しょうがないから、守ってあげるのよ」
瞳子「何よっ」
乃梨子「そっちこそ!」
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