>>トップページへ >>マリア様がみてるSRPG『ファイアーエムブレム 紅炎の戦姫』トップへ

マリア様がみてるSRPG 『ファイアーエムブレム 紅炎の戦姫』
支援会話 蔦子×真美

蔦子「ちょっと!」
真美「あっ」
蔦子「ようやく見つけたわよ! あなたもこの軍にいたとはね。あなたに会いたくて、そこら中を捜し回ったんだから」
真美「……こっちは別に、会いたくなかったけど」
蔦子「人の親切を利用して……。私のカメラ、返してもらうわよ」
真美「ああ、あれね」
蔦子「……まさか、もうフィルム使い切ったとか、言わないでしょうね」
真美「……」
蔦子「ねえったら!」
真美「……いや、ちゃんと持ってるわよ。あれは少しの間、借りているだけよ。いつか返すつもりだったのよ」
蔦子「こ、この小娘……。ふざけんじゃないわよ。ちょっと貸してくれって言うから、貸してやったんだ! そのまま盗んで逃げるなんて、聞いてないわよ!!」
真美「だから、何回も言ってるでしょ? 盗んだんじゃなくて、借りてるんだって」
蔦子「じゃあ、いつよ? いつ返すの?」
真美「そうねえ……20回ほど使ったら、あなたに返そうかしら」
蔦子「本当でしょうね?」
真美「もちろん」
蔦子「……ったく、しょうがないわね……。ってちょっと!? 20回使ったらフィルム無くなっちゃうじゃないの!」

蔦子「ねえ」
真美「……あら。また、あなたなの」
蔦子「ここで会ったが最後。もう逃がさないからね! 私のカメラ、今すぐ返しなさいっ!!」
真美「……悪いけど、そういうわけにはいかないな」
蔦子「何?」
真美「だって、あなた魔導師でしょ? あなたがカメラを持っていても、何の意味もないじゃない」
蔦子「うっ……。そ、それとこれとは……」
真美「それどころか、この戦いに極めて有効な情報収集手段が、何の戦力にもならず、あなたの中で、ただ眠ってしまうのよ。そのせいで、この戦いに負けたら、一体誰のせいかな?」
蔦子「く……わ、わかったわ。今は勘弁してあげる。その代わり、利子つけて返してもらうわよ!」
真美「……ふん、相変わらず、単純ね。どうして、こんなに言い訳で、納得できるのかしら? ……到底理解できない、あのバカさ加減はさ」
蔦子「……おい」
真美「……げ」
蔦子「この小娘っ!! やっぱり今返せっ!」

蔦子「ん? なによこれは」
真美「その宝玉をあなたにあげる」
蔦子「あなた……こんなものどこに隠してたのよ?」
真美「どうでもいいでしょ、そんなこと。これで、カメラの借りは返したからね」
蔦子「いーやっ! これは受け取れないないわね!!」
真美「なぜよ? この宝玉があれば、カメラだって買えるでしょ」
蔦子「お金は関係ないわ。これは、私の意地の問題よ。……そうね、私に一言謝りなさい。そうすれば、あのカメラはタダであなたにあげる」
真美「ふ……あなたもつまらないことに、こだわるんだね」
蔦子「あなただってそうでしょう。一言ごめんなさいって言えばすむ話よ」
真美「いーや、謝らない。その宝玉で借りは返したんだから」
蔦子「絶っ対に受け取らないわ! あなたが謝るまで貸しは消えないからね!」
真美「……」
蔦子「……」
真美「……ふん。これだから魔導師は」
蔦子「……ったく。かわいくない盗賊だわ」
inserted by FC2 system