ちさと「阪神タイガースの自力Vが消滅したので、やる気が起きません」
乃梨子「何を今さら。例年ならとっくに消滅しているじゃないですか」
ちさと「いらんこと言うな! 9回裏に桧山が岩瀬から執念の同点打を放ったけど、延長11回表に安藤がバント処理を失敗しなければ……」
乃梨子「鳥谷がショートフライをちゃんと捕れば、決勝点を取られなかったかもしれませんね」
ちさと「球児君が、これ以上ないって言うくらいの好投を見せたのに……」
乃梨子「私の横浜もヤクルトに負けて、今期最悪の借金8になってしまいましたが、お姉さまは『お昼休みは〜♪ ウキウキwatching〜♪』なんてどうでもいい鼻歌交じりで喜んでいましたよ」
ちさと「お尻ヤスリで拭き拭きうぉっ血?」
乃梨子「
|クイッ | |
( ・∀・)| | | ガッ
( つ ,> | |
| || 、/ミミ人
(__)__) < >__Λ∩
V`Д´)/
/ ←ちさと
」
ちさと「広島−阪神戦を観ていたら、志摩子さんから電話があったわよ」
乃梨子「お姉さまからちさとさまに? 珍しいですね」
ちさと「私が、阪神に点が入らずしょんぼりしていた頃よ」
乃梨子「で、どんな話を?」
ちさと「『ホッジス弟とマウンスをトレードしてくれ』って」
乃梨子「いくらお姉さまとはいえ、それは無茶な……」
ちさと「だから、笑って『どつくぞ』って言ってやった」
乃梨子「ちさとさま、あまりお姉さまをいじめないでください」
ちさと「それはさておき。パリーグの元タテジマ戦士が合併反対のネット署名への協力を呼びかけたわ」
乃梨子「ネットだけじゃなくて、セパの各球団も球場で署名活動を実施していますね。今日、日本ハムが札幌ドームで署名活動を行ったので、これで全球団が署名活動を実施したことになります」
ちさと「私たちも一プロ野球ファンとして黙っていられないわ」
乃梨子「するんですか? 署名活動?」
ちさと「リリアン卒業生は、結構お金持ちとか偉いお役人さんが多いのよ。そ・こ・で、ちょいと頼んで、政財界からがっつり署名をもらうのよ。いや、せっかくだから政財界で合併反対の会を作って、裏から手を回して合併を阻止しよう。ていうか、バファローズを買収しよう」
乃梨子「よろしいですか? ちさとさま」
ちさと「よろしくってよ」
乃梨子「バカも休み休み言いやがれ」
ちさと「ライブドアの社長は、以前リスクが高い新球団は作らないと言っていたのに、ここに来て考えを覆したわ」
乃梨子「近鉄バファローズの買収が極めて難しい状況になりましたからね」
ちさと「オリックスとの合併調印は時間の問題だから、プロ野球に参入するなら新球団を作るしかないわ」
乃梨子「でも、新規参入だと加盟料が60億になるし、選手の獲得や球場の確保などなど、買収とは比べものにならないほど課題があります」
ちさと「あとナベツネもね」
乃梨子「そこが、一番難しかったりしますが」
ちさと「まあこれで、堀江社長の本気の度合いが判るってものよ」
乃梨子「その割に、新球団で参入することを『具体的に進めているわけではないが、最悪のシナリオとして考えている』と言っているところが気になります」
ちさと「新たに球団ができるという歴史的な出来事を“最悪のシナリオ”失礼な!」
乃梨子「やはり、一つのベンチャー企業がプロ野球球団を一から作るのは、それだけ困難だと言うことですね」
ちさと「だいたい賢明な野球ファンなら、ライブドア一社で新球団を持てるなんて、誰も思っていないわよ。ライブドアを筆頭株主にして、複数の大阪の企業から出資してもらい“○○球団株式会社”を作るのがベターでしょ」
乃梨子「それくらいのことは、当然堀江社長も考えていると思いますが」
ちさと「堀江社長の目指すところに市民球団があるとするなら、今のうちに地元企業へ根回しをしないとね」
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ライブドア堀江社長 新球団構想も(スポニチアネックス)
「大阪発・新しい球団経営に関するご提案書」を公開いたします(PDF)(livedoor)
ちさと「ついに公表しちゃったわね。ドラフトの裏金」
乃梨子「これまでドラフトの裏金は公然の秘密ということになってましたから」
ちさと「巨人のスカウトは、ちゃんと日本学生野球憲章を読んでいるのかしら? 高校と大学の野球を統括する日本学生野球協会の日本学生野球憲章にちゃんと書いてあるわ」
ちさと「社会人野球では判らないけど、学生野球ではドラフト候補にすることを目的として金品を授受することを禁止しているわ」日本学生野球憲章 第二章 大学野球 より
- 第十三条
- 選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、他から選手又は部員であることを理由として支給され又は貸与されるものと認められる学費、生活費その他の金品を受けることができない。但し、日本学生野球協会審査室は、本憲章の趣旨に背馳しない限り、日本オリンピック委員会から支給され又は貸与されるものにつき、これを承認することができる。
- 2. 選手又は部員は、いかなる名義によるものであつても、職業野球団その他のものから、これらとの入団、雇傭その他の契約により、又はその締結を条件として契約金、若しくはこれに準ずるものの前渡し、その他の金品の支給、若しくは貸与を受け、又はその他の利益を受けることができない。
ちさと「いやあ、世の中に“お金持ち”はいるものだねえ」
乃梨子「いるもんだねえって、今日は山百合会で祥子さまの家へ遊びに行く、というイベントなのに、なんでちさとさまが付いてくるんですか?」
ちさと「次期黄薔薇さまの人徳ってやつ」
乃梨子「
∧_∧ \\
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >_∧∩
_/し' //. V`Д´)/ ←ちさと
(_フ彡 /
」
ちさと「まあ、それは半分冗談として、聞いてなかったの? 志摩子さんから?」
乃梨子「何を」
ちさと「実は、本日からリリアン女学園野球部が発足したのよ」
乃梨子「は?」
ちさと「登録メンバーとポジションは、既に決まってるから。私ライト、祐巳さんサード、由乃さんファースト、志摩子さんセカンド、逸絵さんセンター、令さまピッチャー、祥子さまキャッチャー、美冬さまピッチャー、可南子ちゃんレフト、あなたショート」
乃梨子「勝手に決めないでくださいよ!」
ちさと「一応、瞳子ちゃんも誘ったんだけどね。あの子ったら『ヘアスタイルが乱れるからイヤですわ』とかぬかしよったから、軽くど突いといたわ」
乃梨子「瞳子が野球なんかするわけないじゃないですか」
ちさと「とまあ、そんな感じに薔薇さまらと水面下交渉を進めて、本来なら同好会から始めなければならないところをトップダウンで部にしたのよ」
乃梨子「お姉さま、私に一言も相談しないで……」
ちさと「仕方なかったのよ。だって、あなたの相談したら絶対反対するでしょ」
乃梨子「当たり前です!」
ちさと「というのは、全部ウソ」
乃梨子「
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| ‖←ちさと ノノノノ -__
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| \つ-つ \,__,ノ
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」