なぜなにマリみて"ロザリオは信仰の証(中)"

乃梨子「ねえねえ、お姉さま」
志摩子「なーに、乃梨たん」
乃梨子「ロザリオが仏教の数珠と同じと昨日言いましたけど、考えてみたら使い方も同じなんです。仏教の数珠も、お経や真言を唱える回数を数えるためのカウンターで、108の珠それぞれに仏様が割り当てられているんです。もしかしたら、ロザリオと数珠って関係があるんじゃ」
志摩子「さっすが乃梨たん、勘がいいわね。そもそも、ロザリオの語源は、数珠のサンスクリット語ジャパ・マーラーから来ている説があるわ」
乃梨子「ジャパが神の名を誦えることで、マーラーがって意味だったから……」
志摩子「かつて、ローマ人は仏教の数珠、ジャパ・マーラーをジャパー・マーラーと聞き間違ってしまったの。ジャパーはサンスクリット語でバラの意味だから、数珠のことをバラの花環と解釈されたわ。バラの花環はラテン語でロザリウム。ポルトガル語でロザリオと呼ぶのよ」
乃梨子「へぇ〜、ロザリオの先祖は、本当に仏教の数珠だったんですね。でも、もう一つ疑問が出たんですけど」
志摩子「あら、何?」
乃梨子「ロザリオがバラの花環という意味なのは判りましたが、バラとキリスト教に何の関係があるんですか?」
志摩子「赤バラは、キリストの血にみたてて殉教者の象徴する花白バラ又は白ユリは、マリア様を象徴する花としてマリア崇拝に使われたわ。故にロザリオの祈りとは、バラの花束をマリア様に捧げることと同義なわけ」
乃梨子「( ・∀・)つ〃∩ ヘェー、ヘェー。じゃあ、黄バラも何か関係してるとか?」
志摩子「残念だけど、黄バラとキリスト教には全く関連性がないわ。ついでに言うと、黄色いバラの花言葉は「嫉妬」「薄れゆく愛」など切なくなるのばかりね」
乃梨子「お姉さま、何か黄バラに嫌な思い出でもあるんですか」

つづく

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